« 六義園のウグイス | トップページ | エナガも都市鳥? »

2010年3月27日 (土)

PCM-D50耐寒実験

北海道に行ってきました。録音仲間のH田さんのご案内で、シマフクロウ狙いです。夕闇迫る谷間に響くシマフクロウのデュエットの幻想的な雰囲気は、とても”音”として固定できるものではありませんでした。寒さの中、佇み身体で体験するものだと思いました。

 それでも何とか録音しようとPCM-D1、PCM-D50、PMD-620の3台を駆使しての挑戦です。PCM-D50とPMD-620の2台は、夕方からシマフクロウが鳴きそうな場所に置いて一晩放置しておきました。PMD-620は、4時間55分でバッテリーが無くなり録音が終わっていましたが、PCM-D50は午後6時から翌朝の午前5時30分まで11時間半稼働していました。それでも、バッテリーのメモリが一つ減っているだけで、まだまだ録音できそうな余裕です。

 PCM-D50は、旅館の敷地内の物置小屋の庇の陰に置いたのですが、その夜は雪となり朝、録音機を見ると雪が積もっているという状態です(写真)。気休めに貼り付けた使い捨てカイロはもちろん冷たくなっていました。朝の気温は、マイナス8度でしたから夜はもっと寒かったことと思います。

 設置場所が、シマフクロウのソングポイントから多少離れていましたので声は遠めでしたが、この晩このシマフクロウの夫婦は、1時間5分デュエットをし続け、最後の一鳴きは雄だけということもわかりました。そして、深夜はときどき雪の上をシカが歩く音もとらえているという活躍ぶり。

 PCM-D50のバッテリーの強さは定評がありますが、ここまでとは思いませんでした。

Pcmd50insnow_2

« 六義園のウグイス | トップページ | エナガも都市鳥? »

機材」カテゴリの記事

コメント

ご無沙汰しております。
 まずはブログ開設おめでとうございます。
 それにしても、PCM-D50の耐寒性はすばらしいですね。DATではこうはいきませんからね。メカレスの恩恵でしょうが、電池が4本も必要だというのも効いているのでしょうね。ところで、このとき使用の電池はニッケル水素でしょうか?

今後もよろしくお願いいたします。

もてぎさん
 ご無沙汰いたしております。さっそくのご来訪、ありがとうございます。
 すみません。電池の能力も検証対象ですよね。PCM-D50もPMD-620もサンヨーのenloopです。また、どちらも1年以上使用しているものですが、フル充電でセットしました。
 昨年の12月に宮城県蕪栗沼にマガンを録りに行ったときは、早朝の極寒のなか、フル充電の私のPCM-D50は、2時間ほどの録音で電池目盛りは一目盛りも減りませんでした。ただ、一目盛りしか残っていなかった電池を使用していた仲間のPCM-D50はあっという間にバッテリがなくなりましたが、宿に戻り暖まると元に戻りました。
 寒さのなかで使用する場合は、フル充電でセットすることがコツかもしれません。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: PCM-D50耐寒実験:

« 六義園のウグイス | トップページ | エナガも都市鳥? »