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2010年4月

2010年4月30日 (金)

おしゃべり

 バードウォッチャーはおしゃべりだと思います。そんな話をデジスコドットコムのメールマガジンに書いたことがあります。下記URLで読めます。
 http://www.digisco.com/mm/dt_35/toku1.htm
 この間の観察会でも、ずっと話をしている人がいました。「どこそこの○○は安い」「○○をこうして食べると美味しい」と、生活情報の交換です。これでは、鳥の声が聞こえないと思うのですが、平気です。楽しそうですので「うるさい!」と一喝するのもはばかれます。凄いと思うのは、私が息を切らしながら山登りをしていても、ずうっとしゃべっている人もいます。よく息がきれいものだと感心します。鳥のように息を吐くときも吸うときも声が出せる鳴官があるのでしょう。
 ところで、メールマガジンに書いているとおり、私もおしゃべりが好きでおしゃべりです。六義園で常連の鳥仲間と鳥が出てくるのを待ちながらおしゃべりをするのは楽しいものです。
 おしゃべりをしていて気がついたのですが、話をしていても鳥を見つられる人と見つけられない人がいることがわかりました。見つけられる人を観察していると、話をしながらも目は当たりを見回しています。たえず風景のなかを鳥がいないかサーチしているのです。おそらく目と同じように耳も音のサーチをして鳥の声をききのがさないでいることでしょう。こうした人を見ていると、相手の顔や目を見ていないで話をしていることでわかります。おしゃべりをしていて鳥を見つけられない人は下を向いているか、相手を見て話しています。
 相手の顔を見ないで話していても気心のしれた鳥仲間同士だと失礼ではありませんし、鳥を見つけてくれればOKです。しかし、知らない人からすると、ずいぶんそっけない失礼な奴と思われてしまっていることでしょう。
 

2010年4月29日 (木)

六義園のカラスの巣

 今日は帝京科学大学のS藤さんが、カラスを見たいということで来訪。ちょうどよい時期なので六義園をくまなく歩き、巣を探しをしました。

 巣の数は、六義園で17個、隣接する地続きの公園で2個ありました。合計19個となります。ちなみにすべてハシブトガラスの巣です。

 ここ10年間の記録では、多い年で16個、少ない年で9個です。現状の19個は最多となりますが、正確にはこのうちいくつ使った形跡があるのか、落としてみないとわかりません。落としてみると産座のないものがけっこうあるからです。それでも、明らかに抱卵中とわかる下の写真のように巣から尾がでているものが9個ありましたから、最少記録は超えるものと思います。

Largebilled_crownest

 今日の記録から、今年は例年並みかそれ以上の繁殖状況と言えます。東京都のカラスは減ったと言われていますが、繁殖している成鳥を見る限り、その実感はありませんね。

 暑い中、協力していただいたS藤さん、お疲れ様でした。

2010年4月28日 (水)

良いですよ君の帰還

 今日は、天気が悪いので資料整理の日。日曜日に日光の山の中で一晩、仕掛けた時の音源をチェックしていました。

 このなかに「良いですよ」と鳴くクロツグミのさえずりが入っていました。このクロツグミは多才で10以上の違った節で鳴くのですが、そのなかの節のひとつのイントネーションが「良いですよ」そっくりに聞こえる節があるのです。これがその声。

 いかがですか。そう思って聞くと、そう聞こえませんか。

 この「良いですよ」と鳴くクロツグミはここ数年、同じところで録音されています。録音仲間のT森さんが「良いですよ」と鳴くクロツグミがいると教えてくれたのは2007年でした。ところが、私の音源をチェックしたところ、その前の年に録音したもののなかにもありました。これがそうです。

 もちろん「良いですよ」以外の節もよく似ています。ということは、同じクロツグミが少なくとも5年間続けて渡ってきていることになります。あるいは、親から子に特有の節が受け継がれ、代々同じなわばりをかまえて繁殖しているのでしょうか。

 いずれにしても「良いですよ」君の帰還、おめでとうございます。久しぶりに旧友に会ったような懐かしさと喜びを感じます。

2010年4月27日 (火)

今日はオオルリ

 夏鳥たちがちょうど今、六義園を通過しています。

 昨日は、ツツドリ、センダイムシクイ、オオルリ。今日は、オオルリでした。天気が悪くなる前の一回りで、時間があればもっといろいろな夏鳥を見つけられたかもしれません。

 今にも雨が降り出しそうななか、写真はあきらめてさえずりを狙いました。雨模様にかかわらず団体客が通過、上空には航空機が飛び交い、自動車の往来も激しいなかので録音です。録音機はPCM-D50、ボリュームの目盛は7、およそ20mほどの高さの木にオオルリがとまって鳴いている下に置き上に向けています。ですから、音はこのとおりです。フェードイン、フェードアウトのみの加工です。

 

  よく聞くと私の声も入っています。これでは、とてもではありませんが、人に聞かせられる音ではありません。そのためAdobe Audition Ver.3.0で編集、加工いたします。まず、オオルリ以外の鳥の声をカット。これに3000Hz以下、再度500Hz以下をフィルターをかけて低音のノイズを軽減。ボリュームをアップした後に、ヒスノイズリダクションをかけて全体のノイズを取ると、ここまで聞けるようになります。

 

 これは、かなり簡単な操作での加工です。もっと丁寧に加工して、好きな自然音、たとえば川の流れをミキシングするとより人に聞かせることのできる音にすることができます。あるいは、鳥がもっと近くで鳴いてくれたり、録音機をより近くに置くことができれば、もっと簡単にきれいな音にすることができます。

 騒音の中で録音を諦めていた方がいっしゃらいましたら、まずは録音してチャレンジしてみてください。あとは、編集加工のテクニックで音を蘇られることができるかもしれません。

2010年4月25日 (日)

深夜の怪音

 この週末は、日光野鳥研究会の観察会で栃木県日光にいました。このところの寒さのためまだ夏鳥が薄い日光ですが、どうせならと日光の森のなかにPCM-D50を一晩置いておきました。昨晩の日光は氷点下まで下がりました。朝、霜柱が大きく成長しているという条件です。録音は、午後5時30分から今朝の午前7時30分まで14時間、サンプリング周波数は48kHz16bitで9G分ありました。これだけ録れても、バッテリーはあと1目盛り残っていました。あらためて、PCM-D50の底力を認識いたしました。

 夕方のコーラスは遠いクロツグミだけ。深夜は鳥の声はなく、夜明け頃にクロツグミがかなりオンで録れていて、ヤマガラと掛け合いになっていました。ただ置いておくだけで、申し訳ないほどの音が録れました。

 このように放置録音は簡単便利なのですが、問題は不明な音が録れてしまうことです。今回も、早朝のコーラスのなかにわからない小鳥風の声が入っていました。そして、何ともわからないのがこの声、あるいは音です。

 カタカナで書けば「カタ、カタ」ですが、リズムがあります。また、高い音がこの音に合わせて鈴の音のように聞こえます。

 夜の11時20分頃に録音されていました。まわりには、何の音もなく突然この音が入っています。足音や羽音があれば、生き物という感じがするのですが、そういった気配はありません。この後も気配はなく同じような音が一声あるだけです。

 感じから鳥らしくはないのですが、といって獣も思い当たりません。カエルにしては昨夜は寒いでしょうし、もっと鳴き続けてくれると思います。謎の声は、推理をするのは楽しいのですが、わからないもどかしさもあります。

 お心当たり方、ヒントでもいただければ幸いです。

2010年4月23日 (金)

青木屋のかちがらす

 S坂さんより、カラスのお菓子を見つけたと言って「青木屋のかちがらす」という和菓子を送っていただいた。たしか「まつだの明がらす」というお菓子があるのを教えてくれたのもS坂さんでした。

 今回は、東京都の府中市にあるお菓子屋さんです。府中といえば大國魂神社のすもも祭りがあり、一年に1回のお祭りにはカラスが描かれた団扇や扇子が売られます。5年ほど前に、スモモも含めて一式買い求めにいたことがあります。下の写真は、お祭りのときのものです。

Sumomomaturi_3

 「かちがらす」というお菓子もこのお祭りにちなんだもので「そのカラスに「価値」「勝つ」「克つ」の意味を込めて『かちがらす』と名付けました」とパッケージにありました。ということで、カチガラスの異名を持つカササギとは特に関係がないようです。ただし、パッケージに描かれたカラスの絵には白いところがあり、カササギも少しイメージしているかもしれません。

 ところでお菓子は、どら焼き風で10cmほどの丸形、カステラのなかに胡麻餡が入っています。カラスだけに、全体に黒くいっけん何の味がするのだとうと不思議な感じがするお菓子ですが、食べてみると普通に甘く胡麻の香りが香ばしいお菓子でした。

Katigarasu1_2
 このパッケージに5個入っています。

Katigarasu2_2

 表面にも胡麻がちりばめられています。もちろんカラスの味はしません。

S坂さん、ご馳走様でした。 

2010年4月22日 (木)

PCM-D50、凱旋

 日本野鳥の会のK林さんからの頼みで、カンムリウミスズメの声を録音するためにPCM-D50をお貸ししました。日本野鳥の会は、絶滅が心配されているカンムリウミスズメの保護に取り組んでいます。その一環として、伊豆七島の個体群の調査を行っています。今回は、神津島周辺などに行くとのこと。保護作戦は下記URLで。

http://www.wbsj.org/nature/kisyou/sw/index.html

 K林さんは、私が日本野鳥の会に在職当時からの職員で、なぜか私のことを大佐と呼ぶので中尉と呼び返す仲です。たしか、在職当時は軍曹だったのですが昇進いたしました。

 ところで、カンムリウミスズメが繁殖地の島に戻ってくるのは夜。そのため、巣の近くに一晩置いて録音ができる機種はないかという相談から始まりました。電池が長時間保って高品位の録音ができ8G以上のメモリが装備できる機種といったら、PCM-D50しか思いつかず貸してあげることにしました。私からは、PCM-D50をM18クレイモアのように巣の前に仕掛ければ良いと指令。

 私もPCM-D50といっしょに行きたかったのですが、泳げない私は海戦とか上陸作戦はパス。指令のみです。

 本日、K林さんとPCM-D50は無事帰還し、戦果は上々とのこと。事務所に機材引き取りとともに音源も聞かせてもらいました。思いの外、オオミズナギドリやウミネコの声が賑やかです。その合間に間違いなくカンムリウミスズメの濁ったような声、「ピーピー」と「ジージー」の間のように聞こえる声も確かに入っています。これから録音機に近くで鳴いている声を探して、できるかぎりクリアに加工してあげるつもりです。

 いずれ、日本野鳥の会のサイトにカンムリウミスズメの鳴き声がアップされると思いますので、お楽しみに。

2010年4月21日 (水)

カラスとフクロウの若き研究者たちと

 昨日は、大阪から来た学生さんたちを案内しました。大阪市立大学の方々、ダイトウコノハズクの声による個体識別を可能にした高木昌興先生の研究室の学生さん達です。
 M地さんの研究対象はカラス。私の駒込の調査区と六義園の営巣状況を見たいということでのご案内です。彼は、大阪市内で150ヶ所の公園でカラスの営巣調査をしているというだけに、カラスの巣を見つける凄い能力を持っています。私が見つけている巣はもちろんのこと、私が見落としている巣まで見つけてしまいました。写真は、調査をしているようすです。
Oosakagakusei_2 

 その彼が、東京のカラスの多さと営巣密度の高さには驚いていました。大阪の繁華街ではゴミは夜間収集されているため、若鳥が生き延びる条件が悪いため少ないのではないかなどなど、色々教えてもらいました。それにしても、M地さんのカラスの巣を次から次に見つける特技、何か他のことに生かして大もうけできないものでしょうか。
 MさんとI上さんはフクロウの研究をしています。鳴き声から個体識別や亜種間の違いなど、見いだせないか奮闘中です。このところ、天気が悪く調査地に録音機を置くことができずサンプルが集まらないで苦労しているとか。良い録音の方法はないか相談したいと、M地さんと上京してきました。それでは、東京郊外でフクロウの声を聞いてみるかということで、録音仲間のO村さんとT森さんに協力依頼。ところが、夕方から降り出した雨は本降りとなりファミレスとO村さん宅で時間つぶしながら録音談義です。

 午後11時を過ぎる頃から雨があがり、フクロウも鳴き出す時間となりました。ところが、私は終電の時間間近となり帰宅せざるをえませんでした。
 本日、最後までつき合ったO村さんからは「あの後、タイヘンな幸運に恵まれました」と、うれしい報告メールをいただだきました。せっかく大阪から来ていただいただけのことはあったようで、まずはほっといたしました。

2010年4月19日 (月)

六義園の夜明けのコーラス

 今朝は午前4時に目が覚めてしまった。これも年を取った証拠と諦めつつ、よいチャンスと録音機のPCM-D1を六義園へ向けて置いて一眠りしました。

 録音は、午前4時から7時までの3時間です。4時にはもうハシブトガラスが鳴き合ってネグラを出ていきます。そして、ゴイサギが3声、昼間は六義園にはいないのですが隠れているのか夜だけ来るのでしょうか。そして、4時50分になると急に小鳥の声がにぎやかになりました。メジロ、アカハラが同時に鳴き始めます。そして、シジュウカラが鳴き始めるのは5時、ヒヨドリは5時10分でいちばん朝寝坊のようです。

 アカハラのさえずりは「キョロン、キョロン」のみ、「チリリ」がほとんどありません。ときおり「キョロン」で終わっていることもあって、まださえずりは不完全です。

 たぶんさえずっていたのは、この個体。いちばん家に近いところにいるものです。

Brownheaded_thrush_2

2010年4月18日 (日)

今日は谷津干潟

 足立自然にふれあう会の観察会に参加して、千葉県習志野市にある谷津干潟に行きました。

 アットホーム的な会なので、気安くお邪魔してしまいました。参加者は30名ほどで、初心者からベテランまでさまざまな方がいて盛り上がっていました。谷津干潟は、久しぶりの良い天気のため、多くのバードウォッチャーが訪れ満員の盛況。シギチドリがついている干潟の前では、人の流れが渋滞しているほどでした。

 着いたときは満潮だった干潟の潮が引いて干潟出てくると、まずメダイチドリの群れが入って来ました。夏羽のメダイチドリが干潟に降りるとまるで花が咲いたようにきれいです。ユリカモメも頭の黒い夏羽になり、なかには胸がほんのりとピンクのものもいて春爛漫の風情でした。

 多くのバードウォッチャーは、オオメダイチドリやサルハマシギを探したり見たりしていましたが、私が今日見た鳥のなかでいちばんの珍風景は、このコサギ。こんな長い冠羽のコサギは見たことがありません。それに風になびくと、とてもかっこういいです。

Little_egret

 観察会の解散のあと谷津干潟自然観察センターに行くと、セイタカシギが卵を産んだところだと教えてもらいました。ところが、巣が二つありそれぞれに卵が1個づつ生み付けられているのです。これは、どちらも同じ番の巣だそうで、私が見ているときも最初は2羽のセイタカシギがそれぞれの巣にいましたが、しばらくすると一方の巣に2羽でいたりしました。なんとも不思議な行動です。試しに巣を作って放棄することはよくありますが、2つ作ってそれぞれ卵を産んだ例ははじめて見ました。これからどうなるのでしょう。これも今日の珍風景です。

 また、このセイタカシギの夫婦は卵をほったらかにして巣から2羽とも離れることもあって、とても無頓着なのです。そもそもこのセイタカシギは、卵を守ろうとする意欲が希薄のようで、アカミミガメが巣に登ろうとしてもぼんやり見ているだけでした。ヤキモキしているのはセンターのレンジャーの方々、どうなることやら。

Blackwinged_stilt1

 いずれにしても、今日は久しぶりにお天道様の光をたっぷり浴びた一日でした。

2010年4月16日 (金)

睡眠導入鳥

 昨夜は、夜中に4回も目が覚めてしまいました。昨日の天気が悪くいつものとおり1万歩を歩いていないので体が疲れていないこと。そして、もう花粉はないだろうとアレルギーの薬を止めたため、薬が切れて喉が痛くて目が覚めてしまったからです。

 こういう時のために、いつもCDプレイヤーには自分で録音した野鳥の声の入ったCDをセットしてあります。眠れないときは、鳥の声を流して眠るようにしています。昨夜は先日、録音したヒクイナのCDが入っていました。ヒクイナの単純な声は、睡眠効果ばつぐんです。先日、文化放送のスタジオでヒクイナを制作しているときには、スポンサーのY本社長はこっくりしていました。昨夜も、だいたい1トラック目で寝ていますから、5分ほどで眠りについていることがわかります。

 ヒクイナの声を聞きながら生息地の里山とアシ原を思い浮かべ、そこを渡る風を思い出そうとすると眠りにつけます。こんな風景でした。 Akasi_3

 このほか、睡眠効果が大きい鳥はオオルリ、キビタキ、クロツグミといったところです。このほか、アカヒゲも効きました。いずれもきれいな声なのですが、伸びやかな声で、いろいろな節が交互に出てきて規則性の少ない歌を歌う鳥たちです。

 逆に目がさめてしまうのは、ホトトギス、アカショウビン、アカゲラのドラミングと言った急激に鳴く、あるいは音を出すのは、びっくりして目が覚めてしまいます。

 この間は、沖縄やんばるで録音した野鳥たちの声をCDをかけて寝たところ、悪夢を見ました。最初のトラックはアカヒゲ、これで眠りにつけました。しかし、最後のトラックにリュウキュウコノハズクが入っていました。私は夢のなかで、リュウキュウコノハズクが鳴いている、早く録音しなくてはと焦っているのです。そして、愛機のPCM-D1の録音ボタンを押しているのですが、録音が始まらないのです。これはたいへん、早く録音しなくては鳥が鳴きやんでしまう、でも録音機が作動しない・・・目が覚めてしまいました。

2010年4月15日 (木)

キジバトのさえずりは番組にしづらい

 今日は寒かったですね。家の前のクスノキの新緑のなかで、キジバトが体をふくらませて雨をしのいでいました。この体をふくらませたキジバトの姿は冬の風景、新緑には似合いません。

Oriental_turtledove

 キジバトと言えば生前、蒲谷鶴彦先生が「キジバトのさえずりを番組(「朝の小鳥」)で取り上げるのは、いつも躊躇する」とおっしゃっていたことを思い出しました。キジバトの声は、低いので低音のノイズに埋もれてしまうからだと思ったのですが違うのです。まず、キジバトのさえずりを聞いてみてください。

 キジバトのさえずりはカタカナで表記すると「デ、デ、ポーポー」です。これを何度が繰り返して鳴き続けます。しかし、どんなに長く鳴いても最後は「デ、デ、ポーポー」ではなく「デ、デ、ポ」で終わるのです。私が録音した何点かの音源をチェックしてみましたが、最後を「ポーポー」と2声でかつ伸ばして終わるものはありませんでした。

 なぜ、これが困るのか。実は音の編集をしているとわかるのですが、何度も「ポーポー」と鳴いているのに突然「ポ」で終わってしまうと、なんだか編集をミスして音をぶった切ってしまったような感じになってしまうのです。といって、「ポーポー」で終わらせたらウソになってしまいます。だから、番組で取り上げるに躊躇するということになります。

 蒲谷先生にうかがうまで、私もキジバトがそんな鳴き方をしているなんて知りませんでしたし、この話をベテランのバードウォッチャーに話すと皆「へえ」という顔をします。「デ、デ、ポーポー」と鳴けばキジバトと名前がわかり、それ以上、声を聞くことはないからです。野鳥録音をしていると、気がつくバードウォッチングの奥深さです。

2010年4月14日 (水)

ムクドリのさえずり

 ムクドリのさえずりを聞いたことがありますか?

 『野鳥大鑑』には、蒲谷鶴彦先生が録音した音源が収録されています。それは、節のはっきりした鳴き方で同じ節を間を開けて鳴いています。私は、残念ながらこのようなムクドリの声を聞いたことも録音したことも ありません。さすが、蒲谷先生です。

 ですから毎年、この季節になるとムクドリのさえずりを聞きたい、できたら録音したいと思って構えているのですがなかなか録れません。ムクドリは、なわばり分散する繁殖の仕方ではなく、どちらかというとコロニーに近い繁殖の仕方をするので、あまり鳴かないからです。

 今日、六義園の芝生にムクドリの10数羽の群れがいました。突然、1羽が複雑な声で鳴き始めました。『野鳥大鑑』に収録されているような節のある鳴きかたではなく、複雑な節回しで1回で終わりです。

Whitecheeked_starling

 この時は、風が強かったので撮影モードで録音できませんでした。これも、ムクドリのさえずりだったのでしょうか。

 また先日、千葉県市川市にある行徳野鳥観察舎に行ったところ、保護飼育されているムクドリが鳴き続けていました。これは、はっきりした節はなく、まるでおしゃべりをしているような鳴き方です。こんな声です。

 これはほんの一部です。まず1時間を超える長い間、鳴き続けていました。さらに、歌にはさまざまなバリエーションがあって同じ節で鳴いているとは思えないほどでした。さらにトビやヒヨドリらしい声もあって、物まねもしているようです。今日の六義園のムクドリの鳴き方はこの断片のように聞こえましたが、長く鳴いているムクドリを自然状態で聞いたことはありません。飼育下ならではの現象なのか気になるところです。

 いずれにしても、ムクドリのさえずりが聞かれるのはこのシーズンならではのこと。気にしてみてください。 

2010年4月12日 (月)

望遠レンズがやって来た

 デジ一眼を買って六義園のライトアップを撮ったのはご報告いたしました。昨日、これに付ける望遠レンズがやっと来ました。
 デジカメやコンピュータ、そして録音機とデジタル物を買うときは、いつもワクワクします。メーカーのWebサイトでカタログを見たり、価格コムで口コミを読んだり、機種名をググってブログで使用感を書いていないかチェックして機種を絞っていきます。そして、もっとも安く手に入れる方法を考えます。この課程がとても楽しい至福の時です。ときどき店員や身近な仲間のすすめで機種を簡単に決めて買ってしまう人がいますが、私には考えられません。フルコース料理でメインディッシュもデザートも食べられないことと同じこと、この楽しみは誰にも譲れません。
 今回は、レンズから絞り込みました。300mmか400mmかまず悩みました。ニコンの400mmも評判が良かったのですが、このクラスで手ぶれ防止(IS)がついて価格がリーズナブルなのはキヤノンの EF300mm F4L IS USMしかありません。そのため、これ一本にしぼりました。また、ボディは出たばかりのX4が軽くこれにしようと決めていたのですが、秒8コマの連射のできる7Dに方向変更。ということで、レンズと機種を決定しました。ここまで買おうと決心して半月間、夢の中にいるような気持ちです。さて次は、いかに安く手に入れるかです。
 ボディ、実際はレンズキットとなりましたが、価格コムで安値を付けていたのは、買い慣れているPCボンバーなのでここで買うことにして、お店で購入しました。問題は、レンズです。中古でも良いやとヤフオークションに登録し、イーバンク銀行の口座にもお金を入れて準備をしたのですが、いちばん安いのはアメリカの通販会社B&Hであることがわかりました。

B&HのURLです。

http://www.bhphotovideo.com/

 ヤフーオークションで落札されている中古とほぼ同じ価格なのです。さらに、1.4×のエクステンダーは半値近いのです。B&Hでは、以前マランツのPMD620を購入したことがあり、さっそく注文いたしました。ところが、ここで誤算がありました。4月7日までイースター休暇でお休み。ポチってから5日くらいで着くはずなですが、1週間ロスしてしまいました。
 このB&Hに注文して発送されると荷物がどこにあるかわかる仕組みになっています。もちろん日本の宅配便でも伝票番号からわかりますが、荷物の移動が海を越えてくるダイナミックさは味あえません。PMD620のときも楽しんだのですが、ニューヨーク州のMASPETHを出て、JAMAICA、ケンタッキー州LOUISVILLEを通り、アラスカ州のANCHORAGEに着き、そして出発。午後11時に成田へ到着、翌日税関を通ったと追うことができます。時差の関係で、成田着よりアンカレッジのほうが後になるのが面白いですね。あとは、カード決済時に円高になってくれることを祈っています。
 ということで、さっそく昨日六義園でカワセミを撮ってみました。

Common_kingfisher

2010年4月11日 (日)

「ダーウィンが来た」裏話

 本日のNHK『ダーウィンが来た』は「数こそ命生きもの大群集」。群れのお話でした。ミニコーナーで、どうやって鳥の群れを数えるか、私がチラッと出演いたしました。

 わずか3分ほどのコーナーに関わらず、三番瀬のロケにはなんと2日かかっています。どうやって群れを数えているのかのイメージをどのように表現するか、かなりディレクターがこだわった結果です。

 番組のなかでは、こともなげに数えていますが、実はかなりどきどきしておりました。というのは、ディレクターが「何羽いますか?」と聞かれたのでかなり適当に「600羽」と言ったのです。「では、数えてください」と、いきなり本番になるとは思ってもいませんでした。ですから、600羽でいてくれと祈る気持ちでカウントしています。なんとか600羽台でしたので、ほっといたしました。私が、ほっとした顔つきをしていたのがわかりましたでしょうか。

 ディレクターの話では、この番組でいちばん苦労しているのは衝撃シーンでも決定的瞬間でもなく、ヒゲジイのダジャレだそうです。上にあげると一発で通ることはなく、ダメだしされることがたびたびあるとのこと。若い女性のディレクターですから無理もありません。オヤジギャグは、年期とアホさが必要なのです。私のまわりには、ヒゲジイがたくさんいるのですが。

 それにしても必殺仕掛け人のテーマで登場させられるとは思ってもみませんでした。昨日の記事に続いて、池波正太郎つながりとなりました。

 

2010年4月10日 (土)

週刊池波正太郎の世界

 現在、発売中の週刊「池波正太郎の世界」に寄稿しました。17号の剣客商売四、タイトルは「剣客商売の花鳥風月」です。

 原稿用紙4枚の原稿ですが、16巻全部読みました。それも締め切りの関係で10日くらいで完読、それがまったく苦になりませんでした。時代小説は滅多に読みませんが、面白かったですね。主人公の秋山小兵衛の魅力もさることながら、小説の舞台となる江戸の風景や街並みが私の持っているイメージとよく似ているのです。きっと池波正太郎も同じ資料を見ているだなあと思いながら、江戸観光をしていような気分で読むことができました。

 時代小説にご興味のある方、ぜひご一読を・・・

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2010年4月 9日 (金)

クイナの戸を叩く音

 昨日今日と兵庫県明石付近でヒクイナの声を求めて溜め池を巡ってきました。当地でヒクイナの調査をしているW辺さんの案内です。W辺さんは、とにかく暇があればヒクイナの調査をしている方で、この池には2羽、こちらは3羽がいるとしっかり調べられていてとにかく詳しい。しかし、ヒクイナはペアリングできると鳴きやんでしまうため現在独身♂であること、そして録音ができる静かなところという私のわがままな希望の場所はかなり限定され、ご苦労をおかけしてしまいました。

 今回の私の課題は、関東地方では少なくなってしまったヒクイナの鳴き声を録音したいということもありますが、古来詩歌に詠まれている「秧鶏の戸を叩く音」の解明です。秧鶏はヒクイナ、戸を叩く音はたとえば「源氏物語」で光源氏が蟄居した明石の屋敷周辺がいかに風光明媚なところであると記述のなかに「くひなのうちたたきたるは、たが門さしてとあはれにおぼゆ」と、ヒクイナの声を門を叩くような音で鳴くと表現しています。しかし、CDには「キュルルルル」という尻上がりの声が収録され、とても戸を叩く音には聞こえないのです。

 今回、夕方と日の出頃に現地に出向いた他、一晩PCM-D50を置いて録音をしました。周辺は、住宅地が迫る里山のなかの用水池です。丘からはウグイスのさえずりやコジュケイの声が聞こえ、住宅地ではイヌが吠え子どもたちの歓声が聞こえます。朝はニワトリの声も聞こえる環境です。まさに、万葉の歌人同様、人家のそばでヒクイナが鳴いていることになります。

 今回わかったのは「キュルルルル」声は、あまり鳴かない!ということでした。ほとんどが、「コッ」あるいは「クッ」という区切った声で、これを1.5秒くらいの間隔で鳴き続けていることが多いのです。これが「コッコッ」鳴きです。

 たとえば、夕方は19分33秒間「コッ、コッ」と連続して鳴き、「キュルルル」はこの間に2回だけでした。早朝は、22分間「コッコッ」と鳴き、「キュルルル」は夕方よりは多い5回ほど。しかし、ほとんどが「コッコッ」鳴きで、戸を叩くという表現に合致する鳴き方でした。

 それならば、ヒクイナの声を戸を叩く音と表現されるのもあながち、おかしなことではありません。鳥の声を生活の音にたとえ、詩歌に詠む風雅な古人の自然観に感心させられます。すでに関東地方では、ほとんど聞くことが無くなってしまったヒクイナの声、ヒクイナもいなくなればこうした感性も失われていくことになりかねないとも憂います。

 

2010年4月 7日 (水)

「朝の小鳥」スタジオ収録

 「おはようございます。朝の小鳥の時間がまいりました」のナレーションではじまる文化放送の『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。今日は、5月分5本です。、

 『朝の小鳥』の制作は、蒲谷先生から引き継いでもう4年目となり、私の代になって200本を越えています。しかし、先生は13,000本ですからまだまだ初心者。思うように音もシナリオもできないで苦慮しています。

 私のシナリオの不備は、本番前小1時間かけて行う打ち合わせでかなり練られます。そして、ディレクターの佐々木なほ子さんの絶妙のキュータイミングと石川真紀さんのなめらかな舌というコンビで番組は作られていきます。本番がはじまってしまえば、私はやることは何もないという進行。初心者の私も大船に乗った感じで番組はできあがります。

 さて、5月放送分のテーマは、去年行った沖縄のやんばるの初夏の野鳥たちの登場。放送予定は下記の通りです。ちなみに毎日曜日5時20分放送です。

 5月2日 アカヒゲ

   9日 ヤンバルクイナ

   16日 イソヒヨドリ

   23日 リュウキュウメジロ

   30日 リュウキュウアオバズク

 Okinawa_rail_2

 取材に行った2日目は、雨だったので録音を諦めて写真を撮りました。ヤンバルクイナは、どちらかというと人里の鳥。畑や道ばたの空き地で、食べ物を捕るようすが見られました。

2010年4月 6日 (火)

手賀沼の謎の鳥

 実は日曜日の塚本洋三さんの講演会の帰り、鳥の博物館から我孫子駅まで蒲谷先生のご子息の剛彦さんと歩きました。剛彦さんもバリバリのバードウォッチャーで毎週のように鳥に見に行っています。

 湖畔の道で、二人とも顔を見合わせて「うっ?」という声がアシ原から聞こえて来ました。二人とも名前がわからないというのはかなりの難題です。ここでは、カイツブリ、オオバン、バンがいると思うのですが、ちょっと違います。可能性があるのはクイナかなといったところ。録音を試みましたが、すぐに鳴きやんでしまいました。

 ということで、今日はカミさんと手賀沼に謎の鳥の解明に行きました。ちょうどサクラが見頃を迎え春爛漫のなかでのバードウォッチングです。鳥の博物館近くの湖畔ではコイカルがいるとかで「コイカルは、もっと先だよ」と親切に教えてくれる人がいましたが、こちらは50人もいたので録音機も出しませんでした。

 日曜日に剛彦さんと謎の声を聞いたあたりで、粘ること2時間。時折それらしい声が聞こえ、録音機もとらえてくれました。これがその一部です。

 はっきり言って、わかりません。ただ、アシ原のなかを歩くクイナの姿は確認できましたので、クイナの可能性はあります。アシ原の鳥の声は、解明できないもどかしさがあります。しかし、謎の声は、いつもワクワクさせてくれます。

Teganuma1_2

 PCM-D1とPMD-620をこの桟橋の先に向きを違えて置いて録音しました。掲載した音源は、PCM-D1によるものです。ボリューム調整、ノイズの軽減をしています。

 Teganuma2

 こちらは、コイカル狙いの群衆。私が行ったときは姿が見えないのか、皆さんリラックスしておしゃべりに興じているという雰囲気でした。

2010年4月 5日 (月)

おかしなヒヨドリ

 六義園に面した我が家のベランダには、ヒヨドリがよく来ます。何時の頃からか、ベランダに出るとヒヨドリが集まるようになりました。六義園側から並んだマンションを見ているとパンをやっている住民を見ることがあります。六義園のヒヨドリは、ベランダに人がいるとパンをもらえると思ってやってくるようになってしまったのです。

 そんなヒヨドリのなかに、おかしなヒヨドリがいることに気がついたのは去年の暮れ。下嘴の下に何かが出ているのです。首が傷つき皮膚がでているのかと思ったのですが、よく見ると舌なのです。舌が下嘴の付け根から外へ出てしまっているのです。

 これでは食べ物を捕るのに苦労をすると思います。そのためか、ベランダに立つといちばん最初にやってきますし、いちばん近くまでやって来て、ときには足元に降り立ったことがあります。人に近づくことで、少なくとも4ヶ月は生きていましたし、食べ物の少ない冬を乗り切れたことになります。

 4月になってヒヨドリの数が減りましたが、この傷ついた個体は今日もいました。このまま、人に依存して生きていくことにしたようです。

 気になるのは鳴き声です。舌とどれだけ鳴くことと関係があるのかわかりませんが、今のところ声を出したのを聞いたことはありません。

Brownearedbulbul

2010年4月 4日 (日)

下村兼史を語る

 往年のバードウォッチャーのなかには、下村兼史のおかげで野鳥にはまったという人がたくさんいます。モノクロ写真でありながら野鳥の生き生きとした素顔をとらえ、文章ではなかなか行けない辺境地の野鳥の様子を紹介し、そして映像による野鳥たちの生態。これから出会うであろう野鳥たちに、どんなにワクワクさせれたたことでしょう。そして、今では当たり前になってしまった野鳥の写真から映像、そのルーツをたどると下村兼史に行き着きます。

 私個人としては彼の名著「北の鳥南の鳥」を読んだことで、どんなにハマシギの繁殖地千島に憧れたことでしょう。もし、この本を読まずして千島でハマシギに会ったら「ああ、ハマシギいる」で終わってしまったに違いありません。千島のハマシギだけてはありません。下村兼史は、さまざまな野鳥との出会いをより感動的にしてくれた野鳥の魅力の案内人です。

 塚本洋三さんは、ご存知「東京湾に雁がいた頃」の著者。モノクロ写真の魅力にとりつかれた往年のバードウォッチャーです。当然のことながら、行き着く先は下村兼史の道をたどること。

 前置きが長くなりましたが、今日は千葉県我孫子市にある鳥の博物館での塚本洋三さんの講演会にいきました。タイトルは「モノクロ写真と下村兼史を語る」です。

 会場は、満員。下村兼史によって野鳥の世界にどっぶりとつかった往年のバードウォッチャーの顔ぶれも見えました。

 塚本さん自身、野鳥とモノクロ写真、そして下村兼史の魅力にとりつかれているだけに話も魅力的。この手の話は、自己陶酔に終わってしまいがちなのですが、やさしい語り口とユーモアで、2時間30分という講演時間がとても短く感じました。

 そしてそして、今日のおまけ。なんと下村兼史の最高傑作「或る日の干潟」の上映です。私は、今まで2回見ていますが、今回は多くの番組に関わるようになって目が肥えての鑑賞です。この「或る日の干潟」は、凄い作品だと改めて思いました。わずか15分、戦前のモノクロ映像の作品ですが、その後のNHKの「自然のアルバム」から「ダーウィンが来た」にまでつながる自然番組の”造り”の原点がここにあると思いました。

 たとえば、ハヤブサを登場させ、緊張が走るガンの群れ。まったく別の時に撮影して、あたかも同時に起きているかのように編集しドラマを作り上げる手法は今でもよく行われています。そして、ストーリー展開、カット割り、パーンからズーム、ロングからアップへの切り替えなど、現在の自然番組と変わりません。

 戦前に自然ドキュメントの形を作り上げた下村兼史の感性とセンスの良さに驚きました。今回の塚本さんのお話は、モノクロ写真が中心でしたが、映像作品についての考証も引き続きお願いいたします。

 まずは、長時間の講演、 お疲れ様でした。

   Tukamoto 

 

2010年4月 3日 (土)

六義園のカラスの巣を調べる

 今日は、六義園でハシブトガラスの営巣状況を調べました。

 今年のハシブトガラスの巣作りは早い傾向があり、3月14日に初めての巣材運びを観察しています。まだ、葉が茂らない今のうちに探しておかなくはならないので花見客で混雑する中、人をかき分けての調査です。

 今日は、六義園のだいたい7割ほどを精査した結果、6個の巣を見つけました。ここ10年で多い年で16個、少ない年で9個の巣ができますので、順調な繁殖状況といったところでしょう。

 面白いのは、去年見落とした巣が2個、落とせなかった巣が1個、合計3個の巣が載っているはずなのですが、この季節になると無くなってしました。確実に見ていないのでなんとも言えないのですが、秋の台風でも落ちなかった巣が今落ちるとは思えず、巣材をリサイクルして使っているようです。

 ハシブトガラスの巣と言えば、去年の11月に不思議な光景を六義園で見ました。それは、どうみても巣作りなのです。1羽が巣に入り枝をくわえているのを確実に見ました。カラスの巣があれば見つられる場所なので春に作った巣の見落としとは思えません。また、巣のそばで求愛給餌をするなど、まるで春のような光景でした。

 10日後には、巣は数本の巣材を残して壊れ無くなりました。今まで何100というカラスの巣を見てきましたが、秋の巣作りは初めてです。下の写真はその時のものです。木の葉が緑で秋らしい風景でないのが残念な証拠写真です。

 Crownesting

2010年4月 2日 (金)

六義園のライトアップ

   六義園のライトアップが、このところの寒さで花持ちが良いために延期されています。当初は、もう終了しているはずなのですが4月4日までとなりました。

 デジタル1眼を入手したこともあって、久しぶりに夜の六義園へ行ってきました。

 初期のライトアップは、ただライトを明るく当てるだけでしたが、このところ細かい演出がされています。それだけに、幻想的な雰囲気を醸し出しているところなどあって、とても良い雰囲気です。ただ、たいへん混んでいます。入場するのにも時間によってはかなり並びます。また、なかも人がぞろぞろ歩いていて、じっくりと鑑賞できない悩みがあります。

 写真は、混雑のために三脚を使えないというハンディのなか、3秒とか5秒という露出時間で撮影しています。それでも、ここまで撮れるのはデジタルの強みでしょう。それに、撮れているか撮れていないか確認しながら、いろいろ工夫しながら撮影できるのもデジカメならではの撮影方法です。

 写真は上から、ちょっと変化球で灯籠越し狙い、滝のように見えるように名物のシダレザクラを撮ってみました。狭い竹藪もライトのおかげで夜はとても良いムードです。中之島は、まるで幽玄の世界に浮かぶ仙境のように撮れました。

Rikugiennight1

Rikugiennight2

Rikugiennight3_2

Rikugiennight4_2

2010年4月 1日 (木)

うれしいニュース

今日は、たいへんうれしいニュースがありました。
山階鳥類研究所の齋藤武馬さんからメボソムシクイのDNAに関する論文が発表されたというニュースです。齊藤さんは、私が日本野鳥の会の職員だった頃、夕方になると事務所にやって来て、拙著「野鳥の調査」について質問をしていった中学生です。その齊藤さんが、今や日本のDNA研究の最先端にいて国際的なジャーナルに論文を発表されたとは、とても感慨深いものがあります。
 個人的な感情はさておき、論文のタイトルは
Saitoh T, Alstrom P, Nishiumi I, , Shigeta Y, Williams D, Olsson U. and Ueda K (2010) Old divergences in a boreal bird supports long-term survival through the Ice Ages. BMC Evolutionary Biology 10:35.
です。驚いたことに最近は、オンラインのみの雑誌があるとのことで雑誌名はBMC Evolutionary Biology。下記のURLで、論文を読むことができます。
 http://www.biomedcentral.com/1471-2148/10/35
 ジジロとなくメボソムシクイは、コメボソムシクイではなく他の亜種ではないかという詳しい解説は渡部良樹さんのムシクイ研究室をご覧ください。下記URLへ。
 http://f40.aaa.livedoor.jp/~phyllon/warbler/Warbler-hajimeni.html
  私が書いた説は、syrinxに再録していますので合わせてご覧ください。
  http://www.birdcafe.net/howto/howtoall.htm
  この鳥声鳥語の『「ジジロ、ジジロ」と鳴く鳥についての検討』に行ってください。
 声は下記のとおりです。メボソムシクイとの違いは歴然です。この声は、千島で録音したものですが、6月の初めに六義園、日光、天売島で聞いたものと同じでした(PCM-M1+AT825Nで録音、ボリュームの調整、ノイズの軽減を行っています)。

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