« カラスとフクロウの若き研究者たちと | トップページ | 青木屋のかちがらす »

2010年4月22日 (木)

PCM-D50、凱旋

 日本野鳥の会のK林さんからの頼みで、カンムリウミスズメの声を録音するためにPCM-D50をお貸ししました。日本野鳥の会は、絶滅が心配されているカンムリウミスズメの保護に取り組んでいます。その一環として、伊豆七島の個体群の調査を行っています。今回は、神津島周辺などに行くとのこと。保護作戦は下記URLで。

http://www.wbsj.org/nature/kisyou/sw/index.html

 K林さんは、私が日本野鳥の会に在職当時からの職員で、なぜか私のことを大佐と呼ぶので中尉と呼び返す仲です。たしか、在職当時は軍曹だったのですが昇進いたしました。

 ところで、カンムリウミスズメが繁殖地の島に戻ってくるのは夜。そのため、巣の近くに一晩置いて録音ができる機種はないかという相談から始まりました。電池が長時間保って高品位の録音ができ8G以上のメモリが装備できる機種といったら、PCM-D50しか思いつかず貸してあげることにしました。私からは、PCM-D50をM18クレイモアのように巣の前に仕掛ければ良いと指令。

 私もPCM-D50といっしょに行きたかったのですが、泳げない私は海戦とか上陸作戦はパス。指令のみです。

 本日、K林さんとPCM-D50は無事帰還し、戦果は上々とのこと。事務所に機材引き取りとともに音源も聞かせてもらいました。思いの外、オオミズナギドリやウミネコの声が賑やかです。その合間に間違いなくカンムリウミスズメの濁ったような声、「ピーピー」と「ジージー」の間のように聞こえる声も確かに入っています。これから録音機に近くで鳴いている声を探して、できるかぎりクリアに加工してあげるつもりです。

 いずれ、日本野鳥の会のサイトにカンムリウミスズメの鳴き声がアップされると思いますので、お楽しみに。

« カラスとフクロウの若き研究者たちと | トップページ | 青木屋のかちがらす »

機材」カテゴリの記事

研究」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: PCM-D50、凱旋:

« カラスとフクロウの若き研究者たちと | トップページ | 青木屋のかちがらす »