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2010年4月14日 (水)

ムクドリのさえずり

 ムクドリのさえずりを聞いたことがありますか?

 『野鳥大鑑』には、蒲谷鶴彦先生が録音した音源が収録されています。それは、節のはっきりした鳴き方で同じ節を間を開けて鳴いています。私は、残念ながらこのようなムクドリの声を聞いたことも録音したことも ありません。さすが、蒲谷先生です。

 ですから毎年、この季節になるとムクドリのさえずりを聞きたい、できたら録音したいと思って構えているのですがなかなか録れません。ムクドリは、なわばり分散する繁殖の仕方ではなく、どちらかというとコロニーに近い繁殖の仕方をするので、あまり鳴かないからです。

 今日、六義園の芝生にムクドリの10数羽の群れがいました。突然、1羽が複雑な声で鳴き始めました。『野鳥大鑑』に収録されているような節のある鳴きかたではなく、複雑な節回しで1回で終わりです。

Whitecheeked_starling

 この時は、風が強かったので撮影モードで録音できませんでした。これも、ムクドリのさえずりだったのでしょうか。

 また先日、千葉県市川市にある行徳野鳥観察舎に行ったところ、保護飼育されているムクドリが鳴き続けていました。これは、はっきりした節はなく、まるでおしゃべりをしているような鳴き方です。こんな声です。

「whitecheeked_starlings10031212e.mp3」をダウンロード

 これはほんの一部です。まず1時間を超える長い間、鳴き続けていました。さらに、歌にはさまざまなバリエーションがあって同じ節で鳴いているとは思えないほどでした。さらにトビやヒヨドリらしい声もあって、物まねもしているようです。今日の六義園のムクドリの鳴き方はこの断片のように聞こえましたが、長く鳴いているムクドリを自然状態で聞いたことはありません。飼育下ならではの現象なのか気になるところです。

 いずれにしても、ムクドリのさえずりが聞かれるのはこのシーズンならではのこと。気にしてみてください。 

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