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2010年4月 1日 (木)

うれしいニュース

今日は、たいへんうれしいニュースがありました。
山階鳥類研究所の齋藤武馬さんからメボソムシクイのDNAに関する論文が発表されたというニュースです。齊藤さんは、私が日本野鳥の会の職員だった頃、夕方になると事務所にやって来て、拙著「野鳥の調査」について質問をしていった中学生です。その齊藤さんが、今や日本のDNA研究の最先端にいて国際的なジャーナルに論文を発表されたとは、とても感慨深いものがあります。
 個人的な感情はさておき、論文のタイトルは
Saitoh T, Alstrom P, Nishiumi I, , Shigeta Y, Williams D, Olsson U. and Ueda K (2010) Old divergences in a boreal bird supports long-term survival through the Ice Ages. BMC Evolutionary Biology 10:35.
です。驚いたことに最近は、オンラインのみの雑誌があるとのことで雑誌名はBMC Evolutionary Biology。下記のURLで、論文を読むことができます。
 http://www.biomedcentral.com/1471-2148/10/35
 ジジロとなくメボソムシクイは、コメボソムシクイではなく他の亜種ではないかという詳しい解説は渡部良樹さんのムシクイ研究室をご覧ください。下記URLへ。
 http://f40.aaa.livedoor.jp/~phyllon/warbler/Warbler-hajimeni.html
  私が書いた説は、syrinxに再録していますので合わせてご覧ください。
  http://www.birdcafe.net/howto/howtoall.htm
  この鳥声鳥語の『「ジジロ、ジジロ」と鳴く鳥についての検討』に行ってください。
 声は下記のとおりです。メボソムシクイとの違いは歴然です。この声は、千島で録音したものですが、6月の初めに六義園、日光、天売島で聞いたものと同じでした(PCM-M1+AT825Nで録音、ボリュームの調整、ノイズの軽減を行っています)。

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コメント

先日、ご案内のメールをいただいたので、やってまいりました。齋藤さんから私もメールをいただきましたが、英文を読むのが大変で、内容把握まで至っておりません(笑)。

また、私のサイトをご紹介くださり、ありがとうございました。リンクをはってくださったURLからでも良いですが、以下のURLから、「メボソムシクイの亜種分類について-「ジジロ、ジジロ」と3拍子でさえずる鳥の正体-」(第1回-第7回)にアクセスしていただいたほうがよいかと思います。解説が長すぎて、読みづらいですが。。。
http://f40.aaa.livedoor.jp/~phyllon/warbler/Warbler.html

ところで、本州の繁殖地でも「ジジロ」と聞こえるさえずりが多く聞かれる場所があり、とても気になっていたのですが、昨年、簡易なソフトで、声紋を見たところ、渡り途中の「ジジロ」よりもむしろ、本州の「ゼニトリ」の声紋に近いようで、「ゼニトリの変異型」と考えるべきかと、思っています。これは他の方が先に気づかれていらっしゃって、研究中のようですが。。。

渡部様
 リンクの張り方がいつもうまくなくてすみません。バードリサーチからのリンクも注意書きがしていただき、恐縮です。
 メボソムシクイの問題は、野鳥の鳴き声から種の検討がはじまった良い例として、よく上げさせていただいています。もっと野鳥録音が普及してサンプルが集まれば、これに似た話はいくらでも出てきそうですね。
 ところで、本来のコメボソムシクイの声を日本で聞いた人、録音した人っているのでしょうか。ご存知でしたら、教えていただければ幸いです。

齋藤さんの論文では、メボソムシクイは三つのクレードに分けられ、アラスカのものとユーラシア大陸のものは同じクレード(A)に分けられているので、アメリカコムシクイとコメボソムシクイは同じ亜種扱いになりそうな気がします。両方とも、ほとんど同じ「ジリリリ・・・」という声で囀るようなので、野外識別は難しいと思います。
 齋藤さんたちが、西表島の越冬メボソムシクイを捕獲してDNA分析した結果、アメリカコムシクイと同定されましたが、私も西表島で.2006年12月12日に、「ジリリリ・・・」と囀るメボソムシクイを観察したことがあります。録音はできませんでしたが、撮影はしてあります。
http://f40.aaa.livedoor.jp/~phyllon/warbler/Pborealis_4.html
 また、2005年5月26日に石川県舳倉島でメボソムシクイを観察中、1羽が突然、「ジリリ・・・」という声でさえずりました。これも録音はしていませんが、コメボソムシクイかアメリカコムシクイと思います。石川野鳥年鑑に報告しています。
渡部良樹 2006. 2005年5月に舳倉島で聞かれたメボソムシクイPhylloscopus borealisの囀りの変異. 平野賢次(編) 石川野鳥年鑑2005. : 78-82. (財)日本野鳥の会石川支部, 金沢.
 ほかにも聞いている方はいるかもしれませんね。録音もあるかもしれませんが、私は知りません。

渡部様
 情報ありがとうございます。アメリカコムシクイやコメボソムシクイも日本を通っていることもあるのですね。
 もっと、バードウォッチャーが録音機を持ってくれれば、この手の種類の発見がたくさん出てきそうですね。
 

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