六義園のカラスの巣を調べる
今日は、六義園でハシブトガラスの営巣状況を調べました。
今年のハシブトガラスの巣作りは早い傾向があり、3月14日に初めての巣材運びを観察しています。まだ、葉が茂らない今のうちに探しておかなくはならないので花見客で混雑する中、人をかき分けての調査です。
今日は、六義園のだいたい7割ほどを精査した結果、6個の巣を見つけました。ここ10年で多い年で16個、少ない年で9個の巣ができますので、順調な繁殖状況といったところでしょう。
面白いのは、去年見落とした巣が2個、落とせなかった巣が1個、合計3個の巣が載っているはずなのですが、この季節になると無くなってしました。確実に見ていないのでなんとも言えないのですが、秋の台風でも落ちなかった巣が今落ちるとは思えず、巣材をリサイクルして使っているようです。
ハシブトガラスの巣と言えば、去年の11月に不思議な光景を六義園で見ました。それは、どうみても巣作りなのです。1羽が巣に入り枝をくわえているのを確実に見ました。カラスの巣があれば見つられる場所なので春に作った巣の見落としとは思えません。また、巣のそばで求愛給餌をするなど、まるで春のような光景でした。
10日後には、巣は数本の巣材を残して壊れ無くなりました。今まで何100というカラスの巣を見てきましたが、秋の巣作りは初めてです。下の写真はその時のものです。木の葉が緑で秋らしい風景でないのが残念な証拠写真です。
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