良い思いをした後は忘れ物をする
「良い写真が撮れた後は忘れ物をする」というのが、六義園の常連の野鳥カメラマンのオジさんたちのジンクスです。たとえば、サンコウチョウを撮った後にレンズを忘れた、カワセミの交尾を撮影できたら三脚を忘れたというように忘れ物をしてしまうのです。
これは、私もよくやります。
やはり良い思いをしたとき、きつい調査が終わってほっとしたとき、面倒な取材の撤収時には忘れものをします。私の持ち物の多くが、迷彩柄であったりカーキ色やモスグリーンと目立たない柄が多いのも、これまた忘れる理由です。
いちばん困ったのは干潟の調査で、スコップを忘れ、潮が満ちてきてしまい回収できなったことでしょう。また、アウトドア雑誌の取材では、山のなかに迷彩の水筒、リュックをまるごと忘れてしまいました。
最近では、明石市にヒクイナの声を録りに行き、なんとかものにできたと思った帰りの新幹線で帽子を忘れました。これは、裏地が迷彩というお気に入りの帽子でがっかりでした。その後、仕事でばたばたしているうちに、JR東海の落とし物センターから淀川警察署の遺失物係にものが行ってしまい、取り戻すのに面倒な思いをいたしました。
昨日、報告したコノハズクも念願かなった録音です。こういう時こそ、あぶないと録音機を置き忘れていないか入念にチェックをして撤収しました。
ところが、機材は大丈夫だったものの帽子を忘れてしまいました。この帽子は、御徒町のウエスタングッズのお店の一点物です。インディー・ジョーンズのロゴが入っています。気がついたのは、ガンマイクなど一式を回収しての帰りの車のなか、何となく頭に手をやると帽子のないことに気がつきました。それならば、帰り道の弁当を食べたあたりにあるはずと、林道に目をこらし探しながら行きました。ありました。道ばたにある帽子がヘッドライトの光のなかに浮かび上がりました。これで、忘れ物はありません。
ところがこれで終わりになりませんでした。帰りの電車で、この帽子をまた忘れてしまったのです。さすがにコノハズクの録音成功の御利益はたいしたものです。ということで、今日は終着駅まで帽子を取りに行き、ちょっと恥ずかしい思いをしました。
« 30年ぶりのコノハズク | トップページ | 小杉放菴記念日光美術館にて »
「徒然」カテゴリの記事
- ブログ、しばらくお休みいたします(2022.08.24)
- 日光のメイプルシロップ『雪の華』-ご紹介(2022.07.17)
- 日本野鳥の会名誉会長・柳生博さん-訃報(2022.04.21)
- 蹴ったのはイヌでした-日光(2022.03.12)
- 蹴られた録音機-日光(2022.03.05)
コメント