六義園のツツドリ
六義園でのツツドリの記録はおもに秋で、わずかに千里場の桜並木で見られた記録があります。六義園で25年以上調査をしていますが、春の記録、それも声も聞くことができたのは今回が初めてのことです。
栃木県日光では、ツツドリは多く声もたくさん録音しています。しかし、姿をよく見たことはなく、声をたよりに近づくと鳴きやんでしまったり、飛び去ってしまうたいへん警戒心の強い鳥という印象があります。
それが、六義園では姿もよく見られ、常連の野鳥カメラマンの方々は良い写真が撮れています。最初は、渡りの疲れでへたっているのだろうと思いましたが、もう5日もして同じ調子なのです。もともと、警戒心の薄い個体かもしれません。
ただ、鳴くことは少なく、1日に数回。それも短いので鳴いたと思って、準備をしているうちに鳴きやんでしまいます。ですので、録音できたのは、2声のみ。あとはハシブトガラスの声です(多少の加工とボリューム調整をしています)。
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今日は、メジロとシジュウカラがやけに騒ぐので、その中心を見るとツツドリがいました。これらの小鳥が、ツツドリに対してモビングをすることがわかりました。六義園の小鳥たちがツツドリを知っているとは思えませんので、姿がタカに似ているためのモビングなのでしょうか。
去年、ちょうど同じ頃に六義園に出現したヤツガシラは、北風が強く吹いている間は渡ることをしないで滞在していました。それと同じように、ツツドリもここ数日の北風と寒さで、六義園からなかなか旅立とうしません。
北風が止みそうな明日、ツツドリの旅がまた始まることでしょう。
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