東京バードフェステバル再訪
昨日はろくに会場を廻れなかったので、今日も東京港野鳥公園で行われている東京バードフェステバルへ行きました。
寒いどん曇りにかかわらず会場はそこそこの入りで、関係者には知人が多いだけに、私も安心いたしました。
今日は、私が在籍していた当時の日本野鳥の会職員の現役から退職者まで来訪していて、懐かしい対面をいたしました。私の部署で私を支えてくれたH山さんと冗談を言い合うと、昔に返った感じになります。また、ばったり会えたO原さんは、この公園の設計から運営にいたるまで当時、保護部長として関わった方だけに、この公園でこうしたイベントが開催されるのは感慨無量なことでしょう。お互い体に気をつけようと分かれましたが、日本野鳥の会の卒業生が各界で活躍をするのを見るにつけ、人生色々、時の流れを感じます。
また、日本野鳥の会東京支部が主催する探鳥会にお邪魔して園内を一週、どのような指導や解説を行っているのか、ベテランのリーダーたちの仕事ぶりを拝見させていただきました。
会場で人が賑わっていたのは、やはり光学メーカーのブースです。なかでも、スワロフスキーとニコンに人が集中していました。
私が日本野鳥の会時代にお世話なったニコンビジョンの担当者は管理職になっておりました。そして、ウワサのEDGの双眼鏡を触らせもらいました。EDEは、ニコンビジョンとしては最高級のグレードとして位置づけているシリーズです。ニコンの技術の粋を集め、さらに細かいところまで行き届いた機能、「いわば集大成です」と、営業部課長のI根さんの弁です。それだけに、発売は出ると言ってから2年は遅れたでしょうか。また、アメリカでは売っているのに日本での発売は、やっと昨日という遅れようでした。アメリカのB&HのWebサイトに載っているのを見るにつけ、なぜ日本では売っていないのか気になる機種でした。担当者によると「手作り的な部分が多く供給体制がなかなか思うようにならない、それだけに素晴らしい機種です」と、さらに物欲を刺激するようなことを1年以上、言われてまいりました。
そのEDGの双眼鏡に触れてみると、まずは高級感のあるデザイン、質感です。手に取ったときに重さを感じますが、重心のバランスがよいので安定して視野がぶれない感じがしました。シリーズには、7×42、8×42、、10×42、、8×32、10×32の5機種あります。今日は、8×42を中心に覗かせてもらいましたが、明るさ、シャープさ、色味など最高機種に恥じないものがあります。とくに、藪の中などの暗いところを見ると、ニコンの他の機種と比べて明るさの違いは明白でした。また、周辺部にありがちなボケはなく、すみずみまでクリアです。このあたりは、オーストリアのスワロフスキーの双眼鏡を意識していることは担当者も認めています。
バードウォッチング用の双眼鏡と言うのは、見え味ばかりではありません。視度調整のしやすさ、対物、接眼ともにキャップの形状から着脱のスムーズさ、ストラップ、そしてケースに至るまで野外で使いやすいものでなくてはなりません。視度調整は今までにない方式で、ずれることのないシステムです。ストラップはかなり凝ったもので、こだわりを感じましたし、キャップはなくすくことのない工夫がされていました。
それだけに、値段もそれだけのものになっています。ただ、スワロフスキーを越えなかったのは値段だけと言う評価をもらえたら良いですね。ニコン党のオジさんにとっては待ちに待った究極の双眼鏡といえるのではないでしょうか。
詳しくは下記メーカーサイトへ。
http://www.nikon.co.jp/news/2010/0517_edg_01.htm
そろったEDGシリーズ。
触らせてもらった8×42。
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コメント
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その後、ニコンビジョンの担当者より、アメリカと日本のEDGの違いについて、教えててもらいました。
基本的には、日本で販売している「EDG」は同一ではないとのこと。外観デザインが異なるそうです。アメリカのデザインは、スワロフスキーのELタイプに似た中央軸のないデザイン。日本のものは中央軸があるものの短いデザインになっています。ただし、光学系は同じだとのことでした。
投稿: まつ | 2010年5月31日 (月) 15時42分