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2010年5月12日 (水)

「朝の小鳥」6月放送分・収録

 本日は、文化放送にて「朝の小鳥」の6月分4本の収録でした。
 毎度のことながらディレクターの佐々木なほ子さんとアナウンサーの石川真紀さん名コンビで番組が作られました。
 6月分の放送内容は、昨日ブログに書いたヤツガシラをはじめサンコウチョウ、アオバト、アカショウビンと、とっておきの野鳥たちの声です。いずれも数が少ない上に、とてもキュートな姿、それに合わせたように魅力的な声の持ち主たちです。それだけに、録音の難しい鳥たちでもあります。ヤツガシラとアカショウビンは今回番組で使用した音源のみ、サンコウチョウとアオバトは何度か録っているものの人に聞かせることができるレベルの音源はこれだけという、きわめて録音のチャンスの少なかった鳥たちとなります。ぜひお聞きください。
 ところで、文化放送のスタジオが、かつての四谷に社屋があった頃は、オープンテープのデッキがドンと2台も並び、蒲谷鶴彦先生は音源をオープンテープで持ってきていました。社屋が浜松町に移ってからは、デジタルとなりスタジオはコンピュータが中心となり、音源もMOで納品となりました。
 新しくなったスタジオのスピーカーは高性能です。dynaudio AIR15だと思います。というのは、こういったプロ用の機材は民生用と違って、メーカー名や機種の型番が大きく表示されておらず、わかりにくいのです。撮ってきた写真を元にメーカーを見つけ、メーカーのサイトの中から該当の型を探しての推測です。それに加え、アンプなどの性能もそれに見合ったものがセットされているものと思います。
 家では、コンピュータにUSBオーディオデバイスのUA-4FXを通して、Rolandのアンプ付きUSBスピーカーMA150Uで聞きながら編集しています。完成した音源は、ケンウッドのSLG-7で飛ばし、ONKYOのA-1VL(アンプ)を通してONKYOのD-605F(スピーカー)を鳴らして確認しています。
 こうして作って確認した音源をスタジオのスピーカーで流すと、おやっと思うことがときどきあります。ようするに、スタジオのスピーカーの解像度が良いのでアラが気になり、ノイズが聞こえるのです。たとえば、人声を完全にカットしたはずなのにかすかに残っていることがありました。また、遠くを行く船のエンジン音、あるいは車の音が聞こえてしまうのです。今日の収録では、アオバトの奥でもう1羽のアオバトが鳴いているのが聞こえました。かすかな声なので、家では気がつかなかった音です。
 実際、このグレードでラジオを聞くいている方はまずいないと思いますが、インターネットを通じて番組を流すことも多くなると思います。そうなると、アラはアラとして聞こえてしまう可能性があります。野外での録音はもとより編集作業も今まで以上に神経を使って作らないといけないことになります。
 いずれにしても、6月20日放送のアオバトの奥で鳴く、もう1羽のアオバトが聞こえるチェックしてみてください。

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コメント

まつ様

これはradiko.jpの場合ですが、聞こえますねぇ。

時間は2分54秒から6秒間ほどのところで聞こえていました。

PCのスピーカーでもMAXにすれば確実、普段通りの音量でもかすかに聞き取れます。

でも、放送を聞いていて不自然だと思ったことは一度もありませんけどね。当然ながら製作者としてのこだわりは分かりますので、ご参考になさってください。

SY-99様
 アオバトの声のご報告ありがとうございます。
 やはり聞こえますか。うれしいような怖いような、ご報告ですね。
 これからもよろしくお願いいたします。

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