メジロのさえずりを聞きながら
ベランダの前のクスの木で、メジロが良くさえずってくれます。朝はもちろんのこと、夕方に良く鳴きます。ベランダでメジロの声を聞きながら、ビールを飲むのは至福の時です。でもやっぱり録音してしまうのです。録音機はYAMAHAのW24。低音のノイズを軽減し、ノイズリダクションを軽くかけています。
「White-eyeW24_100521_0354e.mp3」をダウンロード
ベランダで聞いているとかなり声量があるように思えますが、録音してみるととても小さな声であることがわかります。スズメの半分ほどの体、その喉を振るわせているのですから大きな声であるわけがありません。それが、都会の騒音のなかでもしっかりと聞こえるのは音の幅、とくに音域が高いところまで伸びているからでしょう。さえずりを声紋のパターンで見ると、低いところ3,000Hz、高いところは8,000Hzまであり、その幅は5,000Hzもあります。「チュル」一声がこれだけの幅があるのです。この音域の幅の広さが、遠くまで音を響かせる効果があるのだと思います。再生装置によっては、耳がキンキンするかもしれないほど高い声です。
それに加え、メジロを見ていると、体をあちこち振って鳴いています。まるで、さえずりを振りまいているように見えます。
このベランダの前のメジロは、ここ10年は鳴いています。もちろん代は変わっていると思いますが、メジロは減りません。ここ数年は、むしろ増えた印象さえあります。
バックでハシブトガラスの声が入っているように、六義園はとてもハシブトガラスの多いところです。シジュウカラやコゲラなど、樹洞に巣を作る小鳥はカラスからの攻撃を避けることは容易だと思いますが、メジロのように木の枝にハンモック状の巣を作る小鳥はカラスの良い餌食に思えます。大きなカラスの入ってこられないような良く茂った茂みのなかでの巣作りをしているからかもしれません。
また、以前メジロの巣立ったばかりの雛に遭遇したことがありますが、親鳥が目の前まできて威嚇をしました。小さなメジロに攻撃されても怖くもなんともありませんが、親鳥の勇気に感動しました。この攻撃力で、カラス圧をはね飛ばしているのかもしれません
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