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2010年6月 8日 (火)

関西弁の野鳥たち

 週末から月曜日にかけて、ヒクイナでお世話になったW辺さんのご案内で兵庫県北部の山地に行ってきました。山頂からは日本海や氷ノ山の山並みが見えるあたり、標高は1000m程度です。コノハズクがいる、アカショウビン、サンコウチョウもいるということで、野鳥を知らない野鳥カメラマンが横行するご時世、地名の明記はご容赦ください。
 コノハズクはフラれましたが、アカショウビンとサンコウチョウの声が、100mも離れていないエリアで聞くことができるなど、たいへん面白いところでした。
 私は関西地方の森林の野鳥の声を意識して聞いたのは、今回が初めて。それだけにいろいろな発見がありました。さえずりが、違う鳥もいれば同じ鳥もいるのです。
 たとえば、違うのはオオルリ。これを聞いてください。

「blueandwhite_flycatcher.mp3」をダウンロード

 10羽程度のオオルリの声を聞きましたが、このオオルリがいちばん単調でした。比較的複雑な節で鳴くオオルリもいましたが、この単調な節が良く入っていました。私は、W辺さんが「オオルリ!」と言わなければわかりませんでした。関東地方のバードウォッチャーならば、ベテランでも一瞬迷う声です。逆に、関東のオオルリがCDに入っていても関西のバードウォッチャーには役に立たないほど違います。慣れれば、音色が同じなのでわかりますが、初心者には無理なほど違います。今後の課題をいただいきました。
 このほか、キビタキも単調ですし、イカルは違う節でした。音色での識別のため一瞬の迷い、判断が必要な鳥たちでした。いわば関西弁の野鳥たちです。
 録音機4台を夜に置いて録音したら、すべてトラツグミが入っていました。かなり長時間の録音なのですべてをチェックしていませんが、低い1音のみでした。関東では低い声と高い声で交互に鳴くのと低い声のみとでは、2音のほうが多いように思えますが、これも今後の課題となりました。もし、1音だけであれば相鳴鳥の由来となった雌雄が鳴き合うという説は疑問ということになります。詳しくは、下記URLで「鳥声鳥語」→「相鳴鳥の謎」へ。
  http://www.birdcafe.net/howto/howtoall.htm
 声ばかりではなく、鳴く時間が違うというのもありました。関東地方では、マミジロは日の出と日没の前後、15分程度しか鳴きません。昼間のさえずりは希です。しかし、当地では昼間もあちこちで長く鳴いていました。
 もちろん違いの少ない鳥もいます。クロツグミは、バリエーションが多いので節が違っていてもいつも音色で判断しているためか、すぐわかりました。さらに、「良いですよ君の帰還」で記事にした「良いですよ」が節の中に入っているのには、驚きました。
  http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2010/04/post-acad.html
 この他、アオバト、ホトトギス、カッコウ、アカショウビン、サンコウチョウ、そしてウグイスは大きな違いを感じませんでした。
 たった1泊の駆け足の録音行でしたが、とても中身の濃い旅でした。
 W辺さん、重ねてお礼申し上げます。

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コメント

こんばんは!
この度はお疲れ様でした。

関西と関東の鳥たちの声の違いを松田様から指摘され、初めて今までと違った観点で野鳥を感じる契機を得ました。
ありがとうございました。
今まで一様に囀りを感じていた私ですが、まだまだ調査研究が足らないと思うに至りました。

こちらこそ示唆をお与え頂き、感謝です。

兵庫県のW辺様
 この度は、お世話さまでした。たいへん貴重な体験をさせていただきました。重ねてお礼申し上げます。
 野鳥との出会いに加え、W辺様とのおしゃべりもたいへん楽しい体験でした。
 いずれにいたしましても、長の運転と早朝のバードウォッチング、お疲れ様でした。

やっぱりそうなんですね?私は今60代ですが、若い時に関西に住んでいまして、その時毎年、裏の家に来る野鳥の声にうっとりしていました。図鑑を探してもわからず、その後千歳空港で偶然野鳥に詳しい人と隣り合わせに座り、私の鳴きまねで、「それはイカルという鳥です。」
と教えていただきました。ユーチューブで探して、聞いたのですが、似ているけどちょっと違うわね。とまた思っていました。ふと地方で違うこともあるのかしら、とこちらのサイトに、たどり着き、やっと宿題が終わったように思っています。
本当に関東と関西でちがうのですね?

ももこ様
 ずいぶん古い記事ですが、おめにとまり、またお役に立てて幸いでした。
 地方差以前に個体差があって、地方での傾向をつかむのには、なかなか難しいものがあります。
 でもいろいろ発見があって、楽しいです。

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