7月の「朝の小鳥」は玉原湿原
文化放送「朝の小鳥」の7月放送分のスタジオ収録でした。
7月は去年、同じ頃に行った群馬県の玉原湿原の野鳥たちです。鳥は、アオジ、コルリ、アカハラ、カッコウです。いずれも高原らしい野鳥たちのさえずりです。
玉原湿原は、T森さんに案内してもらって2度訪れています。「とても面白いところだから」と誘われたのです。玉原湿原は、標高1000mほどのブナなどの囲まれた小規模な湿原です。つづれ織りの山道を登っていくと、ぽっかりと平坦なところがあって森に囲まれた湿原が広がっていました。周囲には木道があって、森の中には小径が縦横にあるので、野鳥を見るのには良い場所でした。自動車道からも離れているので、車の音も少なく録音には最適の環境。ただ、周りの森は深くクマも出るということで森のなかを歩くときは緊張いたしました。湿原は、下の写真のようなところです。
面白いというのは、関東で標高1000mですからアオジ領域なのですが、数100mまでのはずのノジコもいるのです。アオジとノジコがいっしょにいるのは、はじめて見ました。この2種は標高のよって棲み分けていると思っていたのですが、既成概念が崩れました。この2種類の違いはいったい何なのか。興味はつきません。
このとき、ノジコは録音できませんでしたがアオジが、最高の音が録れました。なにしろ、複雑で長いさえずりを繰り返すもので聞いていて飽きません。そんな、高原の野鳥たちを来月お楽しみいただければと思います。
なお、来月からCMがなくなります。蒲谷先生もCMがない時代が長くあり「肩身が狭い」とよくおしゃっておりましたが、私も同じ気持ちです。しかし、番組つくりはCMがない分、長くなって作るのがたいへんになることがわかりました。
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