8月の「朝の小鳥」は奥庭
午後は文化放送「朝の小鳥」のスタジオでした。今日の収録は、8月の放送分です。
8月のテーマは、富士山の五合目奥庭で録音した野鳥たちです。奥庭には、去年とその前と2回、訪れおり、その間録り貯めたものの中から良いものを厳選して番組にしました。
奥庭に始めていったときの話は、デジスコドッドコムのメールマガジンに「奥庭で思ったこと」と題し寄稿していますので、下記のURLからご覧ください。
http://www.digisco.com/mm/dt_29/toku1.htm
去年、訪れた初日は猛烈な風でした。後で知ったのですが、この風のせいか落岩で一人亡くなったという日でした。おかげで、録音は断念しましたが、翌朝には風は収まり、日の出前の暗い森からはヨタカの声が聞こえ、日の出とともにルリビタキのコーラスがわき上がるように森の中からって響いてきました。これだけ、ルリビタキが高密度でさえずっているのを聞いたのは初めてです。
メールマガジンに書いたように奥庭というと水場にくる野鳥を撮影するポイントとして有名ですが、録音のポイントとしてもなかなかのスポットだと思いました。道路が近いのですが、夜中から夜明け前後はほとんど通りません。奥庭荘には電気が来ていないので、自家発電をしています。そのため発電機の音がうるさいのですが、100mも登山道を下ればほとんど気になりません。この日の夜、発電機音の聞こえなくなったあたりにPCM-D50を一晩置いておきました。これには、10mほど前で鳴くヨタカが入っていました。なんとこのヨタカ、20分も鳴き続けていたのです。
昼間の問題は、ハエ。録音をしていると、羽音が良く入ります。鳥の多いところは虫の多いのは当たり前なのですが、困ります。そこで、しょうがないので蚊取り線香を録音機の横に置いて録音をしました。けっこう、効果はありました。ご参考までに、写真はそのようすです。
なお、放送スケジュールは次のとおりです。
8月1日 ルリビタキ
8日 ウソ
15日 ビンズイ
22日 カヤクグリ
31日 メボソムシクイ
盛夏から初秋に向かう奥庭の野鳥たちの歌声をお楽しみいただければと思います。
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