夕方のツミ
夕涼みがてら、近くの公園に行きました。
去年の今頃、ねぐらに向かうコムクドリの群れが夕方になると立ち寄っていったので、あわよくば今年もと思っての来訪です。
しかし、ねぐらに集まってきたのはハシブトガラスばかり。ムクドリは1羽もいませんでした。ベンチに座ってときおり吹いてくる涼風に当たっていると、ハシブトガラスのしゃがれた声、緊急事態の声です。声のするほうを見ると、1羽のハシブトガラスがタカに追われていきました。その後を数羽のカラスが追いかけていきます。手元にカメラがあったのですが、一瞬のことで「おお!」と言うだけで持つこともできませんでした。
大きさからツミと判断。また出てくるのを待つことにしました。もう夕方なので、ねぐらに集まるカラスが100羽はいると思うのですが、アラートコールは聞こえません。オオタカが居れば、大騒ぎをするのですが小さなツミだと無視のようです。
しかし、またツミはカラスを追いかけて出現しました。今度は、マツの木にとまってくれました。大きさはハトより大きく、胸に茶色の横縞模様があります。ツミはツミでも、今年生まれの幼鳥です。
近くで巣立ったものが、獲物を求めてやってきたのでしょう。ツミの獲物は、スズメ大の鳥のはずですが、自分の身体の2倍以上もあるハシブトガラスに挑むところは若さゆえなのでしょうか。その後、何回かカラスにアタックをしては、逃げられていました。
その間、近くにとまってくれたり森の上を縦横に飛んでくれたりで、今までこんなにじっくりとツミを観察したことはありませんでした。
夕方の公園でのツミ、たまに違った時間に来ると思わぬ出会いがあるものです。
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