米子で講演会
このところブログ更新ができなかったのは、鳥取県米子市で行われた講演会、題して「カラスの学校」に行っていたからです。
http://db.pref.tottori.jp/pressrelease.nsf/5725f7416e09e6da492573cb001f7512/6B8B688812762F234925776600093337?OpenDocument
講演会は23日の午後でしたが、なにせ遠方のこと。不安で前日より米子入りをしておりました。
山陰と言えども、この夏の暑さは東京と変わりません。着いた日は、市内を散歩しただけですが大汗をかきました。しかし、カラスが少ないのです。農耕地でハシボソガラスが2羽、緑地で6羽のハシブトガラスがいただけで、市街地はゼロ。問題は農耕地や畜産業への被害とのことで、東京とはかなり趣が異なります。
翌日の講演会は午後からでしたので、午前中は米子水鳥公園に行きました。私が、日本野鳥の会に在職中に作られた施設で話に聞いていましたが、どんなところか見ておきたかったところです。ここでの名物は冬のコハクチョウ。ですから、このシーズンは野鳥は静かなもの。近所の子どもたちが、施設が主催する夏休みのイベントにやって来て、にぎやかな歓声が上がっていました。これが、本来のこういった施設の使用の仕方なのでしょう。
午後からの講演会は、暑さのなかにも関わらず50人ほどの参加者が集まり、熱心に話を聞いていただきました。壇上から見ている限り、寝ている方はいなかったと思います。東京のカラスの話から転じて野生動物との関わり合いが話のメインです。聞き手は、実際に被害にあっている方たち、生活がかかっている方たちです。それだけに、言葉の一つひとつに気を使いますが、それは杞憂。皆さん、カラス対策に何かヒントはないかと熱心に聞いてくれました。
せっかく米子まで来たので、翌日は島根県松江まで行きました。行きたかったのは小泉八雲の家などがある昔の面影が残っているエリアです。八雲が住んでいたという家は、これが日本の家屋だったのだという造りでした。3面が開け、それぞれ縁側があり、どこにいても庭を眺めることができます。とても暑い日でしたが、風が吹き抜けなんとも言えない涼しさです。どこかで風鈴が鳴っていて眠気を誘います。これが日本の夏の風情だったのですね。
実は今回、鳥取県は初めて来訪。そして、私が足を踏み入れたことのない県で最後に残ったのが島根県でした。しかし、この機会に足を伸ばすことで来訪することができ、これで全国の都道府県のすべて足を踏み入れたことになります。だからといって別にどうってことないのですが、スタンプラリーをなし終えた達成感に似たものがあります。
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