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2010年7月16日 (金)

風鈴の録音

  東京地方は一昨日から梅雨が明けていると思うほどの天気が続いています。いよいよ夏の到来です。夏の風物詩となる音はたくさんありますが、風鈴の音もそのひとつ。暑さのなか、いっときの涼しさを感じさせてくれます。
 しかし、風鈴の音の録音はとても難しいのです。まず、風鈴があるのは住宅地、それだけに人工音がたくさんあります。車はもとより、クーラーの音など、さまざまです。それならば部屋のなかで録音すれば良いと思われるかもしれませんが、団扇で扇ぐ、あるいは扇風機が風を起こしたら、その音が入ってしまいます。それに、自然の風のゆらぎを表現できるでしょうか。さらに、部屋の中では反響していまします。夏空に音が抜けてくれいないと、自然な音にはなりません。
 さらに、風鈴は風が吹かないと鳴りません。風が吹けば風の音が入りますし風が強ければ風鈴が鳴り続け、うるさい音になります。ぎりぎり風鈴を鳴らしてくれる風が吹いてくれ、「チリン」と鳴ってくれるのが理想的です。風鈴の録音を試みると、風鈴にも良い音の風鈴と悪い音の風鈴があることがわかります。ガラス製で軽やかな音が出る風鈴が涼しげです。
 今日は、カミさんの実家のお寺に墓参りでした。お寺は、谷中にあります。まわりは住宅地に囲まれています。風が吹くと、風鈴の音が2つほど聞こえました。一つは重い音で濁りさえ感じました。もう一つの風鈴は、江戸風鈴のようでとても良い音でしたので、お墓の隅にPCM-D50を置いて、そっと録音させてもらいました。
 これがその音です。スズメの声が住宅地の雰囲気を醸し出しています。ちょっと風が強かったですね。ボリュームの調整と低音のノイズの軽減をし、mp3に変換しています。

「fuurin.mp3」をダウンロード

 少しは、涼しさをお伝えできれば幸いです。

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