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2010年8月15日 (日)

六義園でスズミグモ発見

 昨日、六義園サービスセンターのセンター長N山さんから「変なクモがいるけど」との情報。案内してもらうと、今まで見たことのないクモが網を張っていました。カメラを持っていたかなったので今日、改めて写真に撮りました。こんなクモです。

Suzumigumo_2
 大きさは、ジョウロウグモと同じくらい。大型です。網は複雑な構造をしていて、ジグザクな模様が輪を描いています。大きいので雌だと思いますが、近くにある白い塊は卵嚢でしょう。
 今日、検索をして調べてみたらどうもスズミグモのようです。はじめて聞く名前です。専門外なので間違っているかもしれませんので確定ではありません。クモ関連のWebサイトにアップされている写真を見ると模様の個体差が激しく確定できないのです。個体差があることが、このクモの特徴のようで素人に泣かせのクモですね。
 スズミグモは、名前とは裏腹に温暖化の影響を受けて分布が北上しているクモとして話題になってしました。なんでも、1970年代半ばは静岡県中部、80年代は神奈川県、90年代は東京都、90年代後半は埼玉県でも発見されるようになったとのこと。今まで六義園で見つけていなかったのが不思議なくらい、たぶん気が付かなかったのでしょう。N山センター長のおかげでの発見です。
 六義園では、やはり地球温暖化のために分布を拡げたと言われているチョウ、ツマグロヒョウモンはもはや普通に見られるようになりました。今日、スズミグモが他にも六義園園内にいないか探してみましたが、見つけられませんでした。しかし、卵嚢があって繁殖しているところを見ると安定して生息している可能性が高いですね。
 クモの名前など知らなければ気が付きませんが生き物を知っていると、より実感するのがこの地球温暖化です。

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コメント

こんにちは。間違いなくスズミグモのメスです。以前は東京でスズミグモが見られるなどというのは考えられなかったのですが、温暖化の影響なのか北上しているとのこと。

スズミグモは照葉樹林のクモというイメージがあるので、六義園ならなかなか居心地のいい生息地なのかもしれません。どこまで北上できるのか、植生との関係はどうなのか、ちょっと関心があります。

松田まゆみ様
 先日は、カミさんがお世話になりました。
 その後、スズミグモは3個体、見つけました。記事にあげた写真の個体はいなくなり、子どもが孵っていました。1mmほどの小さなクモが、たくさん木陰にいるのはちょっと感動いたしました。
 このクモのまわりは、落葉樹のモミジの多いところですが、六義園はスダジイやマテバシイが多く、巣はマテバシイの木にかけてありましたので照葉樹が好きというのもなっとくできます。

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