« アブラゼミの声紋 | トップページ | 六義園、秋の渡りのはじまり »

2010年9月 8日 (水)

10月の『朝の小鳥』は大久保農耕地

 来月の『朝の小鳥』は、埼玉県さいたま市にある大久保農耕地の鳥たちです。本日、スタジオ収録を行いました。
 大久保農耕地の刈り取りの済んだ田んぼとヨシ原が織りなす自然は、どこか懐かしい風景。そこでは、たくさんの野鳥との出会いを楽しめます。来月の番組では、その大久保農耕地の秋の鳥たちの声を紹介します。
 去年の秋は、ずいぶん大久保農耕地に通いました。その理由のひとつに謎の声との遭遇がありました。大久保農耕地に行き、そろそろ帰ろうかと土手を登り始めると、今まで聞いたことのない声がヨシ原のなかから聞こえました。ヨシ原のなかですから、姿は見えません。はっきりした声なのとシロハラクイナのいたところでしたで、クイナの仲間であろうと思い録音しました。
 家に帰ってから海外のCDからWebサイト上にアップされているクイナ類の声をかたっぱしから聞いてみましたが、該当するものはありません。
  そのため、翌日も大久保農耕地に行きました。今度は、昨日録音した音源を流しての誘因作戦です。鳥に影響の可能性のある誘因はやりたくないのですが、今は繁殖期ではないし影響は少ないだろうという判断です。また、ヨシ原など姿の見えづらい環境に生息する鳥は、ボーカルコミュニケーションが発達しているはずですから鋭く反応するはずです。
 機材を整え、くだんの場所に行くと昨日と同様の声が聞こえます。さっそく、携帯用のスピーカーから音を流したのですが無反応。まったく近づいてきません。この日も、より良い音の録音ができたものの無念の帰宅です。
 こうなったら助っ人を頼むしかありません。録音仲間のTさんです。1人では、近づいて飛び立ってしまったら姿を見損なうことがあります。千載一遇のチャンスを逃してしまうかもしれません。とにかく、今まで聞いたことの無い鳥なのですから何が飛び出すかわかりません。最後の手段として私が近づいて姿を探し、もし飛び立ったら土手の上から彼に見てもらうという作戦です。
 そして3日目、くだんの場所に行くとすでにTさんは到着していました。そして、「ヨシゴイの幼鳥のようです」とのこと。Tさんは、早く来て見ていたらヨシゴイが飛んできて幼鳥に食べ物を与えたら鳴いたとのことでした。
 言われたところを見ていると確かにヨシゴイの幼鳥がいます。そして、声もそこから聞こえています。しばらく見ていると、口の動きと聞こえる声が一致。間違いありません。誘因作戦が聞かないはずです。でも、かなり遅い子育てです。まさかこの季節に幼鳥がいるとは思いませんでした。今回は、3日がかりで謎の声が解明できました。Tさん、ありがとうございました。
 ということで、10月の最初の日曜日は本邦初公開、ヨシゴイの幼鳥の声です。
 以下の放送予定は、下記のとおりです。
10月3日 ヨシゴイ幼鳥
    10日  モズ
    17日  セッカ
    24日  クイナ
    31日  ジョウビタキ

« アブラゼミの声紋 | トップページ | 六義園、秋の渡りのはじまり »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 10月の『朝の小鳥』は大久保農耕地:

« アブラゼミの声紋 | トップページ | 六義園、秋の渡りのはじまり »

2022年9月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ