« モズのグゼリを録る-大久保農耕地 | トップページ | 11月の「朝の小鳥」は葛西 »

2010年10月 5日 (火)

ナメクジの音

 O村さんのブログ「生録。」で、なんとカタツムリの音の録音に成功した話が載っています。カタツムリの音と言ってもカタツムリが鳴くわけではありません。カタツムリが食事をする時に立てる音です。その貴重な音もアップされています。ぜひ、お聞きください。生物録音の極致ですね。
 実は、私はナメクジの食事の音を聞いたことがあります。高校時代、住んでいたところは平屋の都営住宅、4畳半があてがわれていました。父の本棚やミシン、勉強机があるので実質3畳ほどのスペースで寝ていました。
 ちょうど今頃、秋の夜長のシーズン。寝ていると「ベリベリ」あるいは「バリバリ」という音が聞こえて眼が覚めました。暗い部屋のなかで何の音がわからず、恐怖感が募ります。そうっと電気を点けて音のする方を見ると、なんと3cmほどのナメクジが1匹。畳の縁の黒い布の部分で音を立てていました。どうも畳の縁に含まれる糊を食べているようです。今回、O村さんが捉えたカタツムリが新聞紙を食べる音とよく似ています。音と音の間も、同じように記憶しています。
 昔は、家のなかにいろいろな生き物が紛れ込んできたものです。床下ではネコがお産をしたことがあります。毎年、天井裏にはスズメが巣を作っていました。ナメクジも風呂場から台所に良くいました。同居人がたくさんいたのです。それだけに生き物は身近な存在でしたし、彼らと緊張関係のなかで生活したことになります。こう言った生活のほうが、多くの生き物と地球を共有しているということが実感できました。
 O村さんのカタツムリの音から昔を思い出し、生き物との関係に思いを馳せることができました。

« モズのグゼリを録る-大久保農耕地 | トップページ | 11月の「朝の小鳥」は葛西 »

徒然」カテゴリの記事

コメント

思いもよらぬ同居人、居ました。
4歳の頃、平屋の社宅には
スズメ、ヤモリ、コウモリ。

コウモリは下駄箱の中の
父の下駄の歯の間で冬眠していました。
そっとそのまま元に戻しましたが
春にはいなくなっていました。
コウモリは冬眠中に起されると
死んでしまうと聞きましたが
無事だったかどうか・・・。

以前まつ様が書いておられて
私も気になっていたのですが
今年はコウモリとの遭遇が
極端に少なかったように思います。
何ででしょうね。

カタツムリの食事音・・・
初めて聞きました。

月之座様
 月之座さんも比較的自然の豊かなところで育ったのですね。
 コウモリが、冬眠中に起こされると死ぬというのは、迷信ぽいですね。大丈夫ですよ。
今年の六義園のイエコウモリは、出現が遅い上に数も少なく、いなくなるのも早い傾向にありました。昼間にコウモリと同じ行動のツバメは、さほど違いを感じませんでした。いちがいに暑さのせいばかりではなく、見えないところで変化しているかもしれませんね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ナメクジの音:

« モズのグゼリを録る-大久保農耕地 | トップページ | 11月の「朝の小鳥」は葛西 »