おかしな看板-手賀沼
これっておかしいですよね。
ジャパンバードフェステバルで手賀沼のほとりを歩いてたら見つけた看板です。手書きでもないし、プリンターでプリントしてパウチしたような簡単な看板ではありません。プラスチック製で、しっかりとした支柱に取り付けられています。ですから、誰かが勝手作ったものではなく、手賀沼親水公園を管理している千葉県か我孫子市が設置したものでしょう。
看板に書かれている「この沼には入れません」は、危ないからだろうと最初は理解しました。しかし、その次の「消毒していません」にひっかかりました。
まず「それじゃあ、どこかに消毒された沼があって入れるの?」と、つっこみを入れたくなります。
この看板は手賀沼のほとりではなく、人工的に作られた水路のような水辺に建てられていました。ちょっとしたビオトープのようになったところで、トンボや水辺の生き物がいるところです。ですから”この沼”は、手賀沼ではなく親水公園の施設に対してのものと考えられます。ようするに管理者として、消毒していない水が流れているから入らないでと言っているものと理解できます。
しかし、消毒していない水辺なのだから入れないというもおかしなものです。親水公園の水辺なのですから、水に入って魚を捕る楽しみがあってもよいところです。野外の水辺なのですから、いろいろ細菌がいて当たり前。私の子どもの頃は、近所の用水池で筏を作って遊んだりしました。おかげで池から上がると黒いヒルが身体についていたりしたものです。自然のなかの細菌に対しては生き物として免疫があってしかるべきものです。
それとも、ここで子どもがケガをし化膿して、その親が水を消毒して流せとクレームでもあったのでしょうか。あるいはそれを恐れてのことなのでしょうか。1枚の看板から水辺の自然と親しむコンセプトは、この施設にはないということがわかります。
この看板がおかしいと思わない管理者がおかしいと思います。
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