情報化時代の珍鳥情報
デジスコ通信に「情報化が野鳥を脅かす」と題し、投稿いたしました。ご一読願えれば幸いです。下記URLで、読めます。
http://www.digisco.com/mm/dt_50/toku1.htm
昔の珍鳥情報は、探鳥会の場で伝わりました。たとえば「先週の新浜でコシャクシギがいたよ」と明治神宮探鳥会で教わったりしました。当時、我が家には電話がなかったので「デンワクレ」と電報が来たことがあります。その後、日本野鳥の会の事務所ができた頃は、ボランティアで会報の封筒詰めをしていると珍鳥情報が聞こえて来て、ボランティア仲間で見に行きました。ですから、かなり積極的にいろいろな活動に参加しないと珍鳥情報は得られなかったのです。それだけに、珍鳥はボランティアへのご褒美、探鳥会の精勤賞という感じであったわけです。ある意味、鳥への貢献があって珍鳥に出会えたことになります。
ところが、インターネット普及によって検索ツールに珍鳥名を入れれば、たちまち情報漏れをしているブログから詳細な情報を得ることができます。あるいは、携帯電話やEメールによってリアルタイムで情報が伝わってきます。
野鳥への貢献度とは関係なく珍鳥情報が勝手にやってくる時代の到来となりました。これは、良いことなのかの問いかけです。
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