ジャパンバードフェステバルに思う
ジャパンバードフェステバル(以下JBF)が昨日終了いたしました。土曜日は、バードカービング展でとらわれていましたので、昨日は企業やNPOのブース、アビスタ会場の写真コンクールやカミさんが出品しているワイルドライフアート展を見て回りました。これでひととおりは見ることができました。会場と会場の間は船でゆっくりと行ったのですが、それでも1万5千歩を越えていました。
ジャパンバードフェステバルやJBFで検索すると、多くの来訪者は満足されているようで、なかには関係者へのねぎらいの言葉さえあります。これでは、今後のJBFの発展はないと、あえて苦言を述べます。
JBFは今年で10周年。私は、それ以前に開催されたバードカービング展から毎年、参加しています。いち来訪者としての意見です。
10周年というのは一つ節目の年だと思うのですが、それらしい雰囲気を感じることはありませんでした。規模も過去最大であった年に比べれば小さいし、有名人を呼んでのイベントありません。10周年記念と銘打ったイベントはあることはあったのですが、私のまわった限り出会うこともありませんでした。10周年でこの程度なのですから、JBFのマンネリ感は否めません。とにかく新しい企画が見あたらないというのが、いちばん大きな理由です。裏事情はわかりませんが、お金がかかっていないと感じるせいもあるでしょう。これからまた毎年、このまま続いていくのでしょうか。
JBFは「鳥を自然を愛する人たちが、一堂に会する、年に一度のお祭り」と銘打っていますので、お祭りとして形はまずまず整っていると思います。Webサイトを見ても環境の保護も自然の保全を目的とはしていないので、このままで良いのかもしれません。しかし、このテーマでイベントを行う以上、いかがなものかと思います。同じ時期に名古屋でCOP10が開かれているのですから、当然JBFもと思うのですが希薄でした。
一部のNPOのブースがかろうじて環境問題をフォローしていましたが、地味である上に展示ブースは片隅であることは否めません。いずれにしても、イベント全体に自然の保護や環境へ取り組みの雰囲気やコンセプトが感じられませんでした。参加企業に、それぞれの企業が行っている環境への取り組みについてのパネル1枚でも良いから出してくれという取り決めは、求められないのでしょうか。
自然への配慮とは逆の印象を持つ展示さえありました。会場を回って違和感を感じたのは、飼い鳥系のブースがあることです。かろうじて、生の飼い鳥はいませんでしたが”鳥を自然を愛する”の自然部分が欠如したブースは、いかながものでしょうか。また、会場内をモモアカノスリを持って堂々を歩く来場者がいましたが、これも問題。何度も会いましたので、主催者は注意をしなかったのでしょう。さらに、キバタンを海賊みたいに肩に乗せたオバさんがいましたが、これも違和感を感じました。
この来訪者たちは、単に鳥のイベントということで鳥好きの人が集まるところ、自分も仲間という感覚で来たのだと思い思います。私はこの来訪者に違和感を感じましたが、彼らが違和感を感じないとするならば、野鳥と野生、自然に対するこだわりがイベント全体になかったからでしょう。JBFは、彼らのほうが違和感を感じ肩身の狭い思いするようなイベントしなくてはならないのではないでしょうか。
写真は、賑わう光学器機メーカーのブースが並ぶ一角。
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