鳴かない白鳥-コブハクチョウの声
昨日、我孫子駅から手賀沼のほとりを歩いて鳥の博物館に行きました。途中、カイツブリが鳴いたりモズの高鳴きを聞きながらの湖畔の道、木陰は気持ちが良いけれど日向はかなり暑かったですね。
水の館あたりの公園は、人も多く賑わっていました。この時、池の方から聞いたことのない声が聞こえてきました。こんな声です。録音機はPCM-D1、かなり加工編集しています。
声の主は、コブハクチョウ。初めて聞く声です。コブハクチョウの英名はMute Swan、直訳すれば”消音白鳥”です。鳴かない白鳥というわけです。
以前、公園の池にいるコブハクチョウの声を録ろうと1時間以上粘ったことがありますが、近づいた人への威嚇のときに「シャーッ」というような声を一声だしただけ、一瞬のことで録音のチャンスを逃し録れませんでした。蒲谷鶴彦先生もコブハクチョウの声は未収録で『野鳥大鑑』にも入っていません。それだけ、鳴かない鳥の声があっけなく録れてしまいました。
しかし、よく見ると鳴いているコブハクチョウには、コブがありません。どうやら幼鳥のようです。見回すと、この鳥以外に5、6羽のコブハクチョウがいてほとんどが幼鳥でした。遠くで、鳴き合いながら泳いでいるのも幼鳥。幼鳥は、よく鳴くようです。
この幼鳥の鳴き声にはいろいろあって、そのなかに「ミューッ」と聞こえる声があるのに気が付きました。ミューと鳴く白鳥でした。
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