マルガモが生じるわけ
六義園では、モミジがそろそろ見頃。それにとない人も多くなってきました。バードウォッチングには、悪いコンディションです。そんな昨日、池の畔でカモを見ていると、カルガモとマガモがディスプレイを行っていました。
よく見ていると、番になった雌雄のそばに2、3羽のオスが近づき、番っているメスに対してディスプレイを行っていました。そのため、番っているオスが言い寄ってきたオスを追い払います。ディスプレイの鳴き声、追いはらう羽音に水音といつもは静かな池が、とてもにぎやかに感じました。
ここで、気が付いたのですが、マガモとカルガモのディスプレイの儀式がよく似ていることです。いちばん良く見られるのは、尾をピョッコと上げて、頭をそらし「ピッ」と鳴く行動で。このとき、同時に嘴で水をはじきます。これは、マガモもカルガモもやり、私には同じに見えます。また、鳴き声も同じに聞こえます。
写真は、尾を上げる行動です。カルガモ、マガモの順です。
違いはマガモのほうが、しゃっくりのような行動が見られたことぐらいです。これは、くちばしを下に下げて胸に付けるくらいの位置に持って行くとともの背伸びをするように身体を伸ばし、それと同時に水を跳ね上げます。写真は、マガモのしゃっくり行動です。
オナガガモ、コガモは、基本的な動作は似ていますが、スピードや声が違うように思えます。キンクロハジロやホシハジロも動作は似ていますが、声がまったく違います。いずれにしても、マガモとカルガモほどは似ていません。
カモ類は交雑種が良く見られますが、マガモとカルガモの合いの子・通称マルガモが多いのも、このディスプレイの行動が似ていることによるのでしょうか。
それにしても、カモたちが一生懸命ディスプレイをしている時に、餌をまくのはやめて欲しいものです。色気より食い気の雌が、餌につられてしまいます。
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