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2010年12月14日 (火)

再生環境の向上をはかる-DA53N

 以前『「朝の小鳥」6月放送分・収録』に、家で作った音源を文化放送のスタジオで聞くと違うことがあると書きました。
 家での音作りでは、コンピュータで再生したものをUSBオーディオデバイスのUA-4FXを通してRolandのアンプ付きUSBスピーカーMA150Uで聞いています。この音とスタジオの音が違うことがあるのです。
 普通コンピュータから音を出すためには、音源ボートか外付けのUSBオーディオデバイスを使います。音源ボードだとコンピュータ内のノイズを拾う可能性がありますので、私は外付け派です。
 この外付けのUSBオーディオデバイスは、アナログ(たとえばカセットテープ)の音源をデジタルに変換してコンピュータに取り込む機能がメインです。これに加え、DATのようなデジタル音源をデジタルまま取り込む、コンピュータのデジタル音源をアナログ音源にしてスピーカーに流すといったときに使います。音を使う仕事では、なくてはならない機材です。
 そのため、私はYAMAHAのPR-U100、ONKYOのSE-U55、現在はEDIROLのUA-4FXと3台目。この変遷は、サンプリング周波数が44.1kHzから48kHz、そして96kHzと向上しために買い換えざるをえなかったためです。
  文化放送のスタジオとの違いは、このUSBオーディオデバイスに問題があるのではないかと思い、このところこの手の機材をチェックしてみました。今使っているUA-4FXは数年前の機種ですから、現在ではもっと進んでいるはずです。ネットをいろいろ調べたところ、C.E.C.のDA53Nに行き着きました。
  http://www.cec-web.co.jp/products/da/da53n/da53n.html
 DA53NはD/Aコンバーターと銘打っています。デジタルからアナログに変換することがメイン。そのため、USBや光端子のインターフェースを備えています。
 C.E.C.社長のI渡さんはバードウォッチャー、お会いしたことはありませんが野鳥についてメールのやりとりをしている仲です。週末にお仕事についてのおたずねは恐縮とは思いましたが、鳥仲間の気安さ。「DA53NはUSBオーディオデバイスと同じ機能があるのか」おたずねいたしました。打てば響くご返事で、私の必要な機能は兼ね備えた機種であることはわかりました。しかし、「入荷後、すぐに売り切れてしまいますので宣伝は一切していません(年内入荷分は既に売り切れです)」とのこと。情報が少ない理由、ネット上の評判から売り切れになるのは納得できます。うーん残念と思っていたところ「貸出機があるので使ってみては」とのありがたい申し出をいただきました。二つ返事で、お願いしたところ今日、手元に届きました。
 さっそく、セッティングして聞いてみると、今までの音はなんだったのかと思うほど。音の表現はとても難しいものがあります。また、それを録音してアップするのも意味がありません。感じたことをそのまま表現するしかありませんが、音に透明感があるというか、透き通ったような感じに聞こえます。部屋が狭いので左右のスピーカーの距離が近いセッテングです。それでも、以前より音の広がりを感じることのできます。隣の部屋で聞いたいたカミさんが「音がきれい。一昨日覗かせてもらったコーワの新機種の望遠鏡のよう」と違いがわかるほどです。
 I渡さんからは、会社の技術者の方と相談した結果、「UA-4FXのようなUSBで電源を得る機材では力が不足、独立電源をもった機種の使用がよろしい」「モニタースピーカーは使用せずにヘッドフォンアンプにヘッドフォンを接続、ヘッドフォンにてモニターリングしながら編集した方がよいのでは」など、細かいアドバイスをいただきました。
 野鳥録音をしている仲間の話を聞くと、野鳥の声を録音したところで終わっています。「録れた!」ということで満足してしまいがちです。私もそうです。
 これからは、いかに自然な音に再現するか勉強していきたいと思います。
 I渡さん、ありがとうございました。しばらく楽しませていただきます。

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