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2010年12月22日 (水)

1月分『朝の小鳥』収録-HD53NとHP-53FB

  今日は、文化放送『朝の小鳥』のスタジオ収録、来年の1月放送分の音録りです。テーマは、北海道の野鳥たちです。暑さ寒さを音で表現するのはたいへん難しいことです。今回も、極寒の北海道の雰囲気が少しでも伝わればと思います。
 C.E.CのI渡さんにお借りしたDA53Nのおかげで、今日の音源に関しては家でのチェックと文化放送のスタジオでの違いはさほど感じませんでした。また、今回はもうひとつお借りしたヘッドフォーンアンプHD53Nの効果もあると思います。I渡さんから、コンピュータ→USB→DA53N→HD53N→ヘッドフォンで音をチェックしてみたらの提案をいただきました。そのためのヘッドフォンHP-53FBも同梱していただきました。このヘッドフォンは、ちょっと特殊でプラグがXLR3ピン、3ピンのソケットがフロントにあるHD53Nに合うようになっています。
 蒲谷鶴彦先生は、音のチェックにはヘッドフォンを多用しておりました。ご愛用されていたのは、ソニーのMDR-CD900STです。歌手のスタジオ収録の風景では、たいがいこのヘッドフォンが使われています。
 私も持っているのですが、夏は暑いし一年中重いので、基本的には使っていません。しかし、今回ヘッドフォンアンプを使用しヘッドフォンから音を聞くと、また別の世界が広がっているのではないかと思うほど違いを感じました。自分の録音した野鳥の声なのですが、手を伸ばせばそこにいるかのように聞こえると言ったらよいでしょうか。音のクリアさや透明感といったものがより強調され、ステレオの広がりがよくわかります。
 ヘッドフォンの良いところは、周辺の音を遮断してくれることがまず大きいと思います。我が家はスタジオではないので、六義園のハシブトガラスやヒヨドリの声がたえず聞こえて来ます。コンピュータはいちおう静音設計なのですが、それでも音がします。この程度のものはHD53Nは密閉型なのでよく遮断してくれます。また、軽いのがありがたいです。少なくとも春秋冬は使えます。
 以前、ゼンハイザーのヘッドフォンの宣伝コピーで「ヘッドフォンは音の虫眼鏡」というのがありましたが、まさにそれを実感いたしました。小さな「プチ」音や「ガサ」音がよくわかります。音源を虫眼鏡でチェックして、汚れを見つけてはきれいにしていくことができました。どうぞ、その成果を1月の北海道の野鳥たちで聞いていただければ幸いです。写真は、上がヘッドフォンHP-53FB、中がヘッドフォンアンプのHD53N、下がD/AコンバーターのDA53N。

Cecda53n
 なお、放送スケジュールは下記の通りです。
2011年
 1月2日 タンチョウ
    9日  ハシブトガラ
    16日 オオハクチョウ
    23日 ヤマセミ
   30日 オオアカゲラ

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