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2011年1月17日 (月)

ウインドスクリーンの効果

 野外録音でもっとも苦労するのが、風の音です。ちょっとした風がマイクに直接当たれば「ボッ」という音になってしまいます。風は、風の音にはならないのです。そのため、スポンジ製のウインドスクリーンや布製の縫いぐるみのようなウインドジャマーでマイクを覆います。いったい、この効果はどんなものなのか、偶然検証することができました。
 YAMAHAのPOCKETRAK W24をベランダに置き、いつもやって来るスズメといっしょに撮影しようとしていました。録音機が作動していなくては不自然ですから、録音状態にしました。今日のように風が強い日でしたが、絵柄上マイクがわかるようにウインドスクリーンは付けないでおきました。ところが、六義園でよくヒヨドリが鳴いています。どうせならば、その声も録ってやろうと途中からスポンジ製のウインドスクリーンを装着。そして、録音していました。
 後で、その音源を聞くと装着したことで風の音が完全に遮断されていることがわかりました。54分あまりの録音中に風は止んでいません。その証拠に六義園のクスノキが風に葉をならしている「ザーッ」という音が録音されています。
 以下が、その波形です。最初の大きな波形が風の音です。この波形の最後が、私がウインドスクリーンを付けた時の音です。その後は、ウソのように風の音が無くなっています。そして、後ろのほうの小さな波形が、近くに来てくれたスズメの声です。

Windscreen
  この音源をブログにアップできる30秒に間を詰めた音をアップしておきます。

「windscreen110107_0928.mp3」をダウンロード

  最初の「ゴボゴボ」いう音が風がマイクに当たる音、そして、ウインドスクリーンを付ける「ガサゴソ」という音がして、その後は「ゴボゴボ」いう音が無くなり、スズメの声が入っています。低音ノイズの軽減などの加工はしていません。
 なお、ウインドスクリーンは、専用のものを無くしてしまったので、秋葉原のトモカ電気で購入したWind Tech 300Series、750円のものです。スポンジの塊が、こんなに風をしのいでくれるとは思いませんでした。
 ちなみに録音機があると、それだけでスズメは警戒してしまい、いっしょに写真を撮ることはできませんでした。二兎を追う者は一兎を得ずでした。

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コメント

ウインドスクリーンって動物が非常に警戒するんですよね。アフリカの動物もびびっていました。また、毛皮を持っているように見えるためか、びっくりする人も多くて何回も驚かれました。しかし、その効果は抜群です。

柴田佳秀様
 シバラボさん、こんいちは。学会以来ですね。
とくにボアボアは反応しますね。左上の写真は、コアジサシのコロニーなのです。このとき、コロニーの片隅に置いたこの録音機にさかんにモビングしていました。糞をかけられたら困ると思って見ていましたが、動かないことが分かると反応がなくなり、回収に行った時は雛が2羽、録音機のしたに入っていました。
 灰色がネズミなどの小型ほ乳類に見えるようです。迷彩模様のジャマーが欲しいですね。

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