コミミズクのおかげでー渡良瀬遊水池
今日は、日光の鳥仲間7人と渡良瀬遊水池へ。まずは、周辺の水田でミヤマガラスの群れを観察。およそ400羽の群れが畑を耕しているトラクターのそばで群れていました。私は関東地方でミヤマガラスの群れを見たのは今日が初めてです。かつては、九州に行ったときにミヤマガラスを見つけ感激したものです。それが、身近な鳥になり隔世の感があります。
ミヤマガラスは、ハシブトガラスやハシボソガラスと比べて個体間距離が極めて近く密群を作ることでかなり遠くからでもわかります。これ以外に、今日気が付いたのは精かんな飛び方です。とくに、2羽がディスプレイフライトで追いかけ合う飛び方はしなやかで、優雅でした。
その後、渡良瀬遊水池でコミミズクねらいです。行ってみると、なんとギャラリーが200人はいるでしょうか。凄い人の群れです。珍鳥でもないコミミズクになんでこんなに集まるのでしょう。私たちは、人の群れに入らず、ぽつんと離れたところで待つことにしました。
案内してくれたY成さんが、午後3時半に飛び始めると予言。ちょっと遅れたもののほぼ予言通り3時40分に、コミミズク1羽がこの集団の前に飛び出しました。まさに、皆の目の前にとまっています。そして、私たちのほうにも来てくれてました。しばらく見ていると2羽が絡んだりして、都合3羽が舞い飛びまわっていました。私でさえ、このような写真が撮れるのですから人が集まる理由がわかりました。
私にとってコミミズクは、バードウォッチングにのめり込んだきっかけとなった思い出の鳥です。子どもの頃、東京都板橋区の荒川の近くに住んでいました。中学生のときに野鳥に興味を持ち、高校生のときにこの荒川の河川敷でコミミズクを見つけたのです。その観察記録を学校新聞に投稿し、当時の現代国語の教師、後に学芸大学の教授になったN本先生に褒められたことから文章を書くことが好きになりました。野鳥について文章を書くことを生業にするきっかけになったのは、N本先生とこのコミミズクのおかげです。今日は、コミミズクに心の中で手を合わせつつシャッターを押しました。
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