ハシブトガラスはマヨネーズがお好き
ハシブトガラスが、マヨネーズを好んで食べることはよく知られていることでしょうか。
先日、六義園で撮ったハシブトガラスは大切そうにマヨネーズの容器をくわえて飛んでいきました。良く見ると容器は穴だらけ、見る限りマヨネーズは残っていないようですが、それでも離しませんでした。カラスは、マヨネーズがお好きです。
カラスブームの頃に、東京のカラスはマヨネーズが好きだと、テレビで取り上げられていました。そのため、このネタはすでに広く知られていることかもしれません。若い人がマヨネーズが好きで、何にでもマヨネーズをかけたりして食べる人がいます。そのような人をマヨラーと呼び、「カラスもマヨラー」と、あまり意味のない流れで報道されたこともあります。
以前、ハシブトガラスがハゼの実を食べるのは、ハゼの実に油分があるからという記事にしたことがあります(→カラスはハゼがお好き)。ようするに、油はカロリーが高いのでエネルギーを効率的に得られる食物です。その油が含まれているものを、積極的に食べていると言うことだけのことです。
捨てられているマヨネーズの容器にさほど中身が残っているとは思いません。家で捨てる時も絞りに絞って、もう出ない状態で捨てます。わずかにこびりついたマヨネーズがある程度。おそらく、捨てられている容器はほとんどが空のはずですが、わずかに残ったマヨネーズでもカラスにとっては、貴重な食物なのでしょう。
また、マヨネーズの容器を見ると、突いた跡が何カ所もあります。あのビニールの容器に穴を開けようしてもなかなか空きません。ハシブトガラスの鋭いくちばしであるからこそ、穴を開けて食べることができる食べ物ということになります。
それにしても、間違ってケチャップの容器に穴を開けないものなのでしょうか。今まで、六義園をはじめあちこちでカラスによって穴の開けられた容器を見たことがありますが、今のところケチャップはありませんね。
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ハシブトガラスは、プチトマトも大好きです。交差点をはさんでごみの収集場があるのですが、ここで間近に観察できます(~_~) かたいパックに穴をあけて、上手に一つずつ取り出して、完食していました。
ここには、賞味期限切れの食料品がよく出されているのです。あまりマナーのよろしくない人がいまして、収集日に限らず、カラス除けのネットの外に、おいしいものがいつも置かれています。
卵も大好きで、我が家のプランターに貯食していきます。水やりをしているときに、こんもりした緑色のハーブの茂みの中から真っ白い卵が出てくるとぎょっとします。他にはドーナツ型をしたシリアルや、ピザが出てきたことも…。
ケチャップに穴があけられているのはまだ見たことがありません。見つけたら、ご報告いたします!
投稿: pika | 2011年1月19日 (水) 10時14分
pika様
面白いご報告、ありがとうございます。
カラスは良く貯食をしますね。貯食をすることで場所も覚えておくわけで、貯食という行動がカラスの頭を良くしたのではと思います。ようするに、頭の悪いカラスは貯食場所を忘れ、厳しい冬を越せない、雛を巣立たせることができないことになります。pikaさんちのカラスもきっと頭の良いカラスに違いありません。一説には、貯食しても腐りやすいものから食べていくと言われています。卵が先になくなり、シリアルがいつまでも残っていれば、これを傍証できますね。
また、このシーズンもなわばりを守り続けているカラスがます。これも、貯食場所を確保するための行動かと思います。
投稿: まつ | 2011年1月19日 (水) 14時49分