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2011年1月 4日 (火)

正月ならではの録音

 今日から仕事始めの方も、いらっしゃるでしょう。指折り数えた正月も終わりです。
 正月ならではの録音があります。
 蒲谷鶴彦先生は、正月は人通りが少なくなるだろうと普段行かないようなところへ録音に行きました。たとえば、昔の越谷御猟場にシラコバトの声を録りに行きました。ただし、失敗もあったとのこと。正月ならば車が少なくて録音できると思った上野不忍池は、水天宮の初詣の客でごった返し、録音はできなかったと悔しそうにおっしゃっておりました。
 私が暮れに行くのは、千葉県船橋市の三番瀬。12月29-31日が狙い目となります。まず、まわりの工場が休みで静かになります。グランドでの少年野球もありません。船の出入りも少なくなります。羽田に向かう飛行機の騒音は変わりありませんが、全体的には静かです。バードウォッチャーも大掃除や正月の準備をする人もいるでしょうから少なめです。風が無ければ、冬の干潟の鳥たちの録音チャンスとなります。ただし、正月は凧揚げやバトミントンをする人で賑わいますので避けます。
 しかし、今年の暮れは潮まわりが悪く干潮が午後3時~4時、それもあまり引かないようでしたので諦めました。
 そこで、六義園にYAMAHAのW24を置いてタイマー録音しました。午前6~9時に設定し、小鳥たちの声を録ろうというものです。六義園のまわりは本郷通りをはじめ、道路が巡っています。正月は、この交通量が減って静かなはずです。六義園の最終日28日に置いて2日に回収すれば、4日分録音できているはずです。
 実は、この話をするかどうか悩みましたが、正直に言います。失敗しました。2日に回収し、コンピュータにデータを移そうとするとW24が起動しません。バッテリーが上がっていたのです。置いた時は、バッテリーの目盛はフルだったのですがダメでした。バッテリーは、パナソニックの単3アルカリ乾電池(LR6XJ)です。新鮮なものではありませんでしたので、夕方から明け方まで寒さで急速に消耗してしまったのでしょうか。
 録音機の問題なのかバッテリーのせいなのか検証をしたく、2日に電池を入れ替えて置いて見ました。今度は、バッテリーを強力なパナソニックのエボルタ(LR6EJ)に替えました。12月28~29日と1月2~3日の最低気温はそう変わりはありません。恐る恐る昨日、回収して聞くとちゃんと録音されていました。ハシブトガラスの声がにぎやかですが、合間にシジュウカラやヒヨドリが鳴いています。冬の公園の早朝の雰囲気がたっぷりと録れていました。さらに、電池をそのままに3日も置いて今日回収したところ、問題なく録音されていました。今日は、ウグイスやシロハラと思われる声が良く入っていました。ウグイスは、こんな感じです。フェードインとフェードアウトのみの編集で、低音ノイズの除去は行っていません。午前7時3分頃の録音ですが、まだ車の音はそれほどうるさくないのことがおわかりいただけると思います。

「Bush-WarblerC.mp3」をダウンロード

 正月ならではの録音、これも今日まででした。

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