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2011年2月25日 (金)

春のきざし-六義園

 春一番が吹き荒れそうなので、今日は手近なところで六義園へ。
 森の中を歩くと、シジュウカラがやたらと飛び交い、さえずりも聞こえてきます。なわばり争いが、さかんに行われるようになりました。
 春一番の風に乗ってハシブトガラスたちは、やけにハイになっています。2羽が、ダンスでもするように飛んでいきます。私は、これもディスプレイフライトだと思っています。
 巡回中の職員の方が「ウグイスがさえずっていた」と情報。「まだ、心許ない声だった」とのこと。ウグイスの初鳴きは、だいたい3月上旬ですから、やや早めとなります。
 ウグイスがさえずっていたというところで私も聞こうと待っていたら、ルリビタキのさえずりが聞こえてきました。小さな声ですぐにやんでしまったのですが、間違いありません。
 では、アオジのさえずりは、まだかと歩いて行くと出会ったアオジが木の上のほうに逃げていきます。今まで低い藪のなかに飛んで逃げていたのですが、上に逃げるようになりました。これは繁殖地での行動で、春になると見られます。
 今までも森のなかにいたツグミやシメが芝生に出てくるようになりました。これも、春の動きです。
 野鳥たちの気持ちはもう春ですね。
 もうひとつ。入り口の事務所で「カラスの捕獲檻にタカが入ったけれど何でしょう?」とのおたずね。写真があるというので見せてもらいました。以前にもオオタカが入り、記事にしたことがありました。また、若いオオタカでも捕まったのか思って写真をよく見ると、なんとノスリでした。私自身、ノスリをしっかりと六義園では見たことがありません。農耕地や草原など開けた環境でネズミを捕らえるノスリは六義園では記録が少ないのです。上空を通過することはあっても、下りるとは思えません。オオタカのときと違って、檻のなかでカラスは食べられていなかったとのことですから、餌の脂身に誘われたのでしょうか。いずれにしても、すぐに捕らえて逃がしたそうです。これも春の椿事です。

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