魚が空から降ってきた-六義園の怪
今日、六義園に言ったら六義園サービスセンターのN山所長からおもしろい話をうかがいました。なんでも、事務所の前に魚が「ビタッ」と落ちて来たそうです。そして、「魚に触ったら暖かかった」とのことでした。いったい、どうしたことでしょう。犯人は、鳥でしょうかという話です。
写真を見せていただくと、確かに事務所の前に魚が落ちているシーンとそのアップがあって、1匹は完全な形をしていましたがもう1匹は2つに分断されていました。完全な方の写真です。N山さんの了解を得てアップいたします。
可能性のあるのは、カワウかハシブトガラスです。ハシブトガラスが、2匹分の魚をくわえて、あるいは喉袋に入れて落としてしまったということはちょっと考えにくいと思います。そんなには運べないでしょう。
そうすると、カワウが鵜飼いのように丸ごと魚を飲み込んで上空を通過中になんらかの理由で、はき出してしまったのでしょうか。六義園の池にはだいたい1羽、多くて2羽のカワウがいます。また、六義園の上空を飛んでいくカワウをよく見ます。ハシブトガラスほどは多くはありませんが、いることはいますので可能性は高いと思います。
では、いったどうして吐き出したのでしょう。ハシブトガラスが飛んでいるカワウにちょっかいを出しているのを見たことはありません。カワウが食べ過ぎ、あるいは六義園に時折いるオオタカに驚いてといったところでしょうか。
ところで、この魚の種類がわかりません。魚に詳しいA部さんに伺ったところ、ボラの幼魚だろうとのこと。ということは、東京湾から飛んできたのでしょうか。それとも、六義園に比較的近い荒川の岩淵あたりにもボラが遡上しているのでしょうか。六義園の上を飛ぶ、カワウがどこから来るのかヒントになりそうです。
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こんばんは。ボラの小さいのですね。おそらくまだ河川には遡上していないと思うので、東京湾が怪しい気がします。
投稿: シバラボ | 2011年2月 5日 (土) 23時57分
シバラボ様
そうですね。東京湾でわらわらいる大きさです。東京湾から六義園まで直線で10km、30km/hで飛べば20分。捕らえてすぐ飛び立ったとは思えませんので、30分ぐらいだったらば消化されないということなのでしょうか。
また、まだ巣に雛はいないと思いますので雛のために運んだのではなく、はやり食べ過ぎですかね。
投稿: まつ | 2011年2月 6日 (日) 07時28分