キガシラシトドのさえずり録音成功
昨日は、キガシラポイントに行きました。3.11以来のキガシラポイントです。いつ地震で電車が止まってしまうかもしれないので遠出は控えていました。
キガシラシトドは、2週間ぶりに見たらかなり夏羽になっていました。また、お目にかかったE東さんから「8時頃、ヤナギの木の上でよくさえずっていた。オオルリの下手なさえずりのようだ」の情報。しかし、昼まで待ちましたが鳴く気配なし。だいたいこんなものです。そうはうまくは行きません。だんだん風も強くなったので、録音は断念して引き上げました。
ということで今日は午前5時に目が覚めたので出かけました。天気予報では、午前9時から北風が強くなるとのことでしたので少しでも早く行かなくてはなりません。それ以前に、姿も夏羽、さえずり始めたのですからいつ渡り去ってしまうかもしれません。もうチャンスは少ないはずです。気がせいて小走りに土手を上り息が切れました。
現地着6時30分でしたが、もうカメラマンが1人いたのは驚きました。そして7時台には、5.6人となりました。人が増えると話し声も多くなるので、早く鳴いてくれるのを祈るばかりです。ふと気がつくと、ヤナギの木から聞き慣れない声が聞こえてきました。「ヒーリリリー」と伸びやかな声は、たしかにオオルリに似ています。それに続く複雑な節は短く、またすぐに「ヒーリリリー」と続けています。たしかに、E東さんのオオルリのさえずりを下手にしたという表現がぴったりです。こんな声です。PCM-D1で録音。低音ノイズの軽減、ボリューム調整をしています。
「Golden-crownedSparrow11032604.mp3」をダウンロード
北アメリカのCD("Bird Songs of Alaska" by Leonard J. Peyton 1999)のキガシラシトドのさえずりを聞くと、この「ヒーリーリリ」を単純に続けているだけで、間の複雑な節はありません。この声は、まだ練習歌なのかもしれません。
ところで、キガシラシトドポイントに2日通い、驚いたことがあります。なんと、2日続けて録音機を持った方に出会ったのです。今まで野外で録音機を持った人にあったのは、わずか1回。日光のE村さんだけです。野鳥を録音をしようと思えば、どうしても人を避けるのですから出会うはずがありません。その記録が、2日連続して破られたことになります。おかげさまで情報交換をしつつ、野鳥録音の楽しみと深さを語り合うことができました。
« 謎の木魚鳥 | トップページ | カミさんの録音-高尾山編 »
「観察記録」カテゴリの記事
- 秋の夕暮れ(2024.10.08)
- 一番遅くまで囀っている鳥は? (2024.09.28)
- 8月の尾瀬ヶ原(2024.08.28)
- 六義園でヤマガラ繁殖(2024.08.18)
- オオセッカのお話(2024.08.07)
コメント