ムクドリのごちそう-トカゲを食べる
子供の時から、3月3日のひな祭りは天気が悪い思い出しかありません。本来ならば旧暦でおよそ1ヶ月後、江戸ならばちょうど花が咲き乱れ新緑がまぶしい季節となっているはずの行事です。
今日も寒いうえに風が強く、子供の頃に記憶していた天気となりました。K久保さんと郊外の河原へ。例の珍鳥2種と眉のないエナガが目的です。風が強いので、録音モードから撮影モードに切り替えてのバードウォッチングです。しかし、寒い。川辺は風が通るのでなおさらです。ただ、日差しはまぶしく風がなければ暖かそうではあります。
珍鳥ポイントには、あいかわらず2,30人の人がいます。遠くから見ると、寒風のなか押しくらまんじゅうでもしているかのように人が固まっていました。
近くの土手の斜面では、ムクドリの小群がいました。そのうちの1羽が、懸命に何かをつついています。見つけたK久保さんが「トカゲを食べている」と教えてくれました。見ると、身体の長さがムクドリと同じくらいもあるトカゲをつついています。つつかれ続けるトカゲは、のたうち回っています。私が近づいたので、ムクドリはトカゲをくわえて飛び、5mほど先に降りました。このころになるとトカゲは、動くことはなくぐったりとしています。
ムクドリの食事は、細いくちばしでついばむことができる小さな虫や木の実です。この大物をどうやって食べるのか、興味のあるところです。私は、つついてばらばらにして、ついばんで食べると思ったのです。しかし、いくらつついても脚で押さえつけられないので、ちぎることはできません。
ちょっと目を離したすきに、ムクドリはトカゲを丸呑みにしました。
それがその写真。口からトカゲの尾が出ているのがわかります。まるで、キツツキの仲間の長い舌のように見えます。
食べ終わったムクドリは、トカゲの重さで高く飛ぶことができないのか、低く飛んで行きました。
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