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2011年3月 7日 (月)

広重はスカイツリーからの展望を描いていた!

 このところ、スカイツリーの話題がよく取り上げられています。先週は、歌川国芳の浮世絵にスカイツリーが描かれているというネタが紹介されていました。下記URLが新聞記事です。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110304-00000029-maiall-soci
  ミステリーとして取り上げられています。しかし、当然のことながらスカイツリーより低いし、隣の火の見櫓から推測してもせいぜい30mほどしかありません。すかすかの構造物なのですから、スカイツリーとするのはどうみても無理があります。また、左手の橋は永代橋ですから位置的にも隅田川の下流となります。
 ところで昨日、スカイツリーの展望台が報道陣に公開され、今朝は各局その映像を流しています。この映像を見て、先日買い求めた広重の『東都名所隅田川全図雪中景』によく似ていることに驚きました。隅田川が右から左に流れ、その両岸の画角がよく似ています。もう一度、写真をアップしておきます。

Ukiyoe1

 正確には、この絵の視点はスカイツリーの展望台よりやや北、隅田川の上流にあります。高さ的には、地上300mより低い印象もあります。しかし、今日流された隅田川方向の風景の視野と雰囲気がそっくりです。
 万が一「広重のミステリー-江戸時代にスカイツリーがあった」や「広重は予言者だった!」「浮世絵はオーパーツだ!」なんて記事が出る前に書いておきます。
 そもそも江戸時代、高い構造物や航空機がないなかで、このような高空からの視点で描くことができた不思議があります。しかし、『江戸名所図会』や『東都歳時記』には、高い位置からの構図はたくさんあります。これは江戸時代に確立した技法のようで、地面を歩いて取材した材料から視点を高空に持って行って描くのでしょう。絵心のある人ならば、一方向から見た材料からあらゆる視点から描くことができるのと同じこと。さほど不思議ではありません。ですから、これからもスカイツリーはもとより東京タワーなどから見たように描かれた絵はいくらでも見つかると思います。
 今日の東京は現在、雪が降っています。スカイツリーの展望は、広重の描いた浮世絵と同じ風景が広がっていることでしょう。

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