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2011年3月17日 (木)

イヌの声で鳴くハシボソガラス

 今日、秋葉原に行ったら人通りは少なめでした。目的のトモカ電気の入っているラジオ会館は、地震の影響で立ち入り禁止。シャッターが下りていました。あの大きなヨドバシマルチメディア館ですら、電池、懐中電灯などは売り切れ。ところが、それ以外のものは相変わらずあふれんばかりにあります。街のマーケット、コンビニも同じです。無いものはどこにもありませんが、それ以外のものは普通にあるのですから不思議な感じがします。
 さてじつは地震の日の午前中、郊外のキガシラシトドのポイントに行っておりました。六義園の鳥仲間のK村さんから「キガシラシトドが鳴いている」という情報がありましたので、できたら録音、少なくとも声を聞きたいと思って出かけました。あわよくば一声でもキャッチできればと思いYAMAHAのW24をセットして置きぱなしにしの録音です。このおよそ1時間の音源をチェックしているときに地震に襲われたことになります。もし、昼頃から風が強くならなければ、そのまま頑張っていたことでしょう。現地で地震にあっていたら、何10kmと歩いて帰ってこなければならないところでした。いわば、録音モードであったがために助かったことになります。
 ところで当日、録音できたもののなかにこんな声がありました。PCM-D1で録音。わずかに低音ノイズを軽減し、フェードイン・フェードアウトをかけています。

「CarrionCrow-dog11031102.mp3」をダウンロード

 何でしょう。
 イヌの声に聞こえませんか。実は、ハシボソガラスなのです。以前、六義園で木の上からイヌの声が聞こえたので、不思議に思って見上げたらハシボソガラスがいたことがあります。そのときは録音できませんでしたが、記憶ではよく似ています。
 このシーズン、もうハシボソガラスは繁殖期に入っているはずです。川辺のヤナギの木などには巣がありますから巣ごもりしていてもおかしくないのですが、このハシボソガラスは1羽で行動していました。そして、このイヌの声で鳴き続けていました。ただ、この前後にはハシボソガラス本来の濁った声でちゃんと鳴いていましたので、普通の声も出せるのです。同じカラスの仲間で普段は濁った声で鳴くオナガやカケスも繁殖期には可愛い声を出すことがあります。このハシブトガラスもそうだったのでしょうか。それにしては、まわりに他のハシボソガラスはいませんでした。このイヌの声の意味は、何だったのでしょう。

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コメント

こんばんは。このハシボソガラスは、私も3/5の午後にその場所のクリークの岸に生えている木で鳴いているのを聞きました。おっしゃるとおり、普通のハシボソガラスのガーガーもやってました。そのあたりにいつもいるのでしょうかね。

kumagerasu様
 キガシラシトドポイントは、このハシボソガラスのなわばりに入っていそうですね。
 また、このハシボソガラスは、とても警戒心が弱く近くまで来ました。東京のハシブトガラスでは当たり前の距離ですが、ハシボソガラスでは初めてでとても新鮮に感じました。
 ハシボソガラスもだんだん人との距離を縮めているようです。それだけに、イヌに接することもあっての鳴き真似かもしれません。

ハシボソガラスのこの声は、水元公園で塒入りを観察していると必ず聞きます。複数で鳴いているのは聞いていませんので、皆が出せるのか特定個体なのかは?です。もし特定個体ならば場所から考えて同一個体と言うことも考えらますね。

シバラボ様
 地図で見ると、水元公園とキガシラポイントとはすごく近いことがわかりました。行政区画で言えば、八柱のねぐらとかってに思っていましたが、鳥には県境は関係ありませんね。
 ハシボソガラスにしてみれば一飛びですね。同じ個体なのかもしれませんね。

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