六義園花見異変
六義園名物の枝垂れ桜が満開となりました。今日が最高の花見時でしょう。ご覧ください。
この淡いピンク色はたいへん微妙で、咲いてしばらく日に当たると白くなってしまいます。そして、このピンクと空の青が映えるのは、開園時間直後の午前9時から数10分。この時に雨だったり曇りであれば、このような写真は撮れません。数年に1度あるかないかというチャンスの日と時間でした。
ところが、今年はいつもの花見と違います。もちろん、節電のため花見のライトアップは中止となりました。おかげで、例年1日に1万人を超える人が入園する騒ぎはありません。ですからは、夜は静かです。しかし、朝も静かなのです。いつもならば、枝垂れ桜に近い正門前には人だかりができていて、開門と同時に皆がダッシュしてサクラの前に陣取ります。少しでもよいポジションで、写真を撮ろうとするためです。そのため、サクラに近づくと「そこのおばさん、邪魔だよ!」と罵声が飛ぶほどです。しょうがないので職員が交通整理をして10分だけサクラに人が近づかない撮影タイムを設けていました。
ところが、今日は開園とともに入ったのは私を含めても5、6人。職員による交通整理はなくても、こうして人のいない写真が撮れたのです。
また、最高の日にかかわらず、入って来た団体は1組。観光バスはこの団体の1台しか止まっていませんでした。いつもならば、5、6台はとまっていてもおかしくない日に関わらずです。
石原都知事に言われたから花見をやめたとは思えませんが、自粛ムードは蔓延していることになります。各地の行楽地もこの状態だとすると生活をしている人たちの苦労は、はかりしれません。
枝垂れ桜には、メジロが数10羽集まって蜜を吸っていました。メジロたちにとっては人の世の自粛ムードとは無縁、今こそ稼ぎ時といったところでした。
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