ハシブトガラスの巣落とし-六義園
毎年のことながら六義園のハシブトガラスの巣落としに関わるのは憂鬱です。去年は、東京都に雇われた業者がずさんな巣落としをして散々でした。拙ブログでも「カラスが増える巣落とし」として記事にいたしました。結果、六義園では造園業者を再度、雇って巣落としをしなくてはなりませんでした。なんとも税金の無駄遣いです。
今年は、東京都が懲りたのか業者が懲りたのかわかりませんが、業者はC社に変わりました。担当のI井さんとは面識があり、今回も事前に電話をくれ調査をしていました。以前、記事に書きましたように、私は頸椎症で首が痛く上を向いて巣を探すのがとても辛いのです。おかげで、巣探しの実績はI井さんに負けてしまいました。かなり難題の巣も見つけていましたので、頸椎症のハンディがなくても負けたかもしれません。
ということで、今日は六義園で巣落としが行われました。今まで造園業者の巣落としに立ち会いましたが、駆除会社が行う巣落としを見るのはじめてです。微妙に巣落としのやり方が違うのに気がつきました。造園業者はいかに木に登って取ろうとしますが、駆除会社だと棒が届くところまで行ってあとは壊して落とすという方法をとります。また、造園業者はのこぎりでどんどん枝を切ってしまいますが、駆除業者だと枝を切ることはしないなど、違いがありました。ただ、いずれも高い木のものは苦労をしていることは変わりません。
今年の巣落としで気になったことがあります。落とした巣のなかが空で獣の糞があるものが複数ありました。一つは糞にまみれたギンナンがたくさん入っていました。下の写真が、その巣。ギンナンが黒い糞にまみれています。
I井さんによると「天井裏に巣くったハクビシンの貯め糞と同じだ」ということでした。六義園では、2007年の巣落としではじめて巣の中に獣の糞があるのが見つかりました。その後はありませんでしたので、ハクビシンはいなくなったと思っていました。ところが、どうも健在のようです。ハクビシンがハシブトガラスの新たな天敵となり得るのでしょうか。そうなるとI井さんには、申し訳ないのですが巣落としの仕事は必要なくなるかもしれませんね。
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