倒れたスダジイ-六義園
先週の月曜日のことですが、六義園に行くと大きなスダジイが倒れていました。そばで、職員の一人が呆然とたたずんでいます。いったい何が起きたか私もすぐには理解できませんでした。職員によると「数分前に大きな音がしたので、来てみると木が倒れていた」とのことでした。
この日は風も無く梅雨特有の曇り空。前日は雨でしたが、大雨というほどでもありません。今まで、台風や強風で木が倒れることはありましたが、何もないのに突然、木が倒れたのは初めてです。
職員の話では、根が腐っているようだとのこと。たしかに、根元を見るとわずかな根しか見えません。この斜面でこれだけの木をこの根が支えていたのかと思うと、凄いことです。そして、数日の雨で地盤が緩んで倒れてしまったのでしょう。
このスダジイは、六義園のスダジイのなかでも10本指に入るくらいの巨木です。それだけに、今年もハシブトガラスが巣を作りました。それが、倒れてしまうなんと残念なことでしょう。
面白かったのは、私がスダジイを残念がったのに対し、六義園の職員たちはスダジイの下敷きになってしまったドウダンツツジを惜しがりました。関東平野で森がクライマックスを迎えたときの林相は、スダジイと言われています。それだけに、本来の自然の形作る樹種なのですから貴重です。しかし、庭園を見せる方から言うと花の咲くドウダンツツジのほうが貴重ということになります。
いずれにしても開園直後のこと、まだ来園者が少なくお客さんがケガをするようなことが無くて良かった良かった。
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