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2011年6月12日 (日)

老鶯を録る-葛西臨海公園

 3.11震災以来、足が遠のいていた葛西臨海公園に久しぶりに行きました。梅雨のまっただ中、蒸し暑い天気のなかでのバードウォッチングです。
 実は「NHK夏休み子供電話相談」のもう一人の野鳥担当、シェアリングアース協会のF本さんがご病気で今年の出演は無理となりました。代わりに同協会の理事でもあるN村さんにお願いすることになりました。葛西臨海公園のウォッチングセンターに週末詰めているアゴ髭のお兄さんと言ったらご存知の方も多いことでしょう。今日は、日曜日ですのでN村さんがいる日、お訪ねてして番組出演のコツをお話してきました。子供への野外指導の経験も豊富なN村さんですから、どんな回答をしてくれるのか楽しみです。
 葛西の鳥のほうは、アシ原ではオオヨシキリがさえずり、池ではカイツブリがさかんに鋭い声をあげていました。セイタカシギの交尾、巣作りの行動も見ることができました。
 録音的には、この季節では珍しくウグイスが良くさえずっていました。私が録音したなかでもっとも海辺に近い環境でのウグイスの声です。PCM-D50で録音、低音ノイズの軽減をしています。京葉線の電車、湾岸道路の車、上空をたえずヘリコプターが飛ぶというノイズの多い環境でも、近くで録れればここまでクリアに加工することができます。

「Bush-Warblerinkasai.mp3」をダウンロード

 夏に鳴いているウグイスのことを老鶯、乱鶯、残鶯や狂鶯と俳句の世界で詠みます。早春のウグイスのさえずりが正しく、それに対し夏の声はおかしいということからでしょう。私は、ウグイスは一夫多妻なので結婚できない雄が多い、そのため雄が新天地を求めてやって来たものがさえずっているのではないかと思っています。また、江戸時代の江戸の街にはウグイスは夏もいたはずだというのが持論です。その名残のウグイスかもしれません。
 草いきれの公園の一隅が、ウグイスのさえずりのおかげで涼しく感じました。

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