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2011年6月 6日 (月)

足元まで来たヒガラ

 先週末は去年、ほぼ同じ時期に訪れた兵庫県北部の山地へ。例によって、W辺さんにご案内でいくつかの山を巡りました。去年の報告は「関西弁の野鳥たち」をご覧ください。
 2日続けて山歩きをしたので、今日は身体全体が重く足が痛い状態です。しかし、谷間からわき上がるように聞こえた野鳥のコーラスがまだ耳について、ふっとした街の騒音の中から小鳥たちの声が聞こえてくる感じがします。
 今回もいろいろ体験をいたしましたが、いちばん驚いたのは足元までやってきたヒガラです。よくバードウォッチャーに自慢話で鳥が近いことを「鳥が足元まで来た」と言います。釣り人の逃がした魚の大きさ同様、誇張されるのがつねです。ところが、今回はほんとうに足元までやってきたのです。これが証拠の写真です。写っているのは私の靴です。ズボンの裾をのぞき込んでいます。このヒガラは、巣材探しの真っ最中。このまま放っておけば、毛ずねを抜かれそうでした。ちなみに写真は、すべて標準レンズで撮っています。

Coaltit1

 そして見つけたのが、録音機に付けたジャマー。これでさえずってくれれば、ビクターのイヌのニッパーのようにSONYに売り込めるのですが。

Coaltit2

 そして、けんめいにむしります。このジャマーは、イギリス製で1万円以上もする上にもう売っていない貴重品です。と言っても、ヒガラの口に入る程度のものですからたいしたことはありません。ヒガラは、口いっぱいにジャマーの繊維をくわえると森のなかに消えていきました。

Coaltit3

 そして、これがヒガラのジャマーをむしる音と飛び去る羽音です。

「coaltitjamer.mp3」をダウンロード

  今まで長い間、野鳥を見てきましたがこんな体験をしたのは初めてです。場所は、山の頂上で人が休むことが多いところです。しかし、この日会った登山者は我々以外は2人。人が来て餌付けをするようなところではありません。カラ類は、よく近くに来るものがいます。そのなかで、たまたま人を恐れない上に巣材探しに熱中していたヒガラだったのでしょう。
  今回も貴重な体験をいろいろさせていただきました。W辺さん、ありがとうございました。

  P.S.国会中継にために延期になりました江戸家猫八さんと出演のNHKテレビ「ゆうどきネットワーク」の放送は、8日となりました。大きな事件事故がなければよろしいのですが・・・

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コメント

こんばんは。録音楽しく拝聴しました。飛び去る羽音がすごいですね。人間が口まねしてるのかと思いました。

kumagerasu様
 10~20mくらい離れているところでさえずっているコルリを録るための録音ボリュームの設定をしておりました。そのため、マイクの近くでの音はかなり大きくなってしまい不自然になっていますのでご了承いただければと思います。
 

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