今年も遅い-ハシブトガラスの幼鳥
今日は、月2回の六義園のセンサス調査日、K久保さんと途中から六義園の元職員だったA藤さんが合流しました。六義園の森のなかは、スズメだらけです。先週までは、池の上にはツバメ、森のなかはシジュウカラ、芝生にはムクドリと巣立った幼鳥たちの群れがたくさんいたのですが、今はスズメの季節となりました。
ところで、今年もまだハシブトガラスの幼鳥が出てきません。以前は、早ければ5月下旬、おおむね6月上旬には初認されています。遅いと思っていた去年は7月4日。今年も遅い記録を更新しそうです。
6月19日に行った栃木県日光の中禅寺湖のほとりでは、ハシブトガラスの幼鳥が飛びまわっていました。ですから、ほかでは順調にいっているところもあるのです。
ところで、六義園のハシブトガラスの巣落としを5月中旬に行っています。ですから、六義園産の幼鳥はもちろん出てくるわけはないのですが、周辺から巣立った幼鳥が六義園に入ってきます。カラスも、スズメ、ムクドリ、ツバメと同じように六義園の森が、学校となります。それが、こないのです。
六義園のハシブトガラスの巣は、18個ほど(試作巣を含む)あったのですが、巣落としてみると卵が1巣、雛が2巣でした。私が抱卵を確認していたにも関わらず、落としてみると産座があり空なのです。ですから、巣落としの効果はそれほどありません。
去年も同様の傾向で、幼鳥の出現が遅れました。ひとつに4月下旬から5月上旬の寒さが影響しているのかもしれません。また、今年の巣のなかにハクビシンの糞が2巣から見つかっています。新たな天敵の出現によって、影響を受けているのでしょうか。
2年続けての不作、東京のハシブトガラスに何か起きているのでしょうか。
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