ヒメアマツバメの録音-いけるかも
前の日に続いて昨夕もツバメ狙い。といっても、今回はお茶の水近くのビルに巣を作っているヒメアマツバメです。以前から、近くにあるホビーズ・ワールドのY成さんからヒメアマツバメのコロニーがあることを教えてもらっていました。ただ、高いビルの屋上近くなので録音は難しいだろうと思って足は遠のいていました。このところ、ヒメアマツバメにはフラれてばかりいるのでダメ元で行ってみました。
着いたのは午後5時。くだんのビルを見上げると、すでに50羽ほどのヒメアマツバメが飛んでいます。これだけの数のヒメアマツバメを見たのははじめてです。ビルとビルの谷間から見上げると、とても不思議な感じがしました。どこかで見たような風景に感じたのです。思い出してみると、日光の雲竜渓谷で見たアマツバメのコロニー周辺と同じ風景です。雲龍渓谷は、たいへん狭い峡谷です。切り立った断崖絶壁の間を稲荷川が流れ、その崖にアマツバメのコロニーがあります。ですから、見上げると狭い谷間からわずかに開けた空の間をアマツバメが飛び交うのです。自然の峡谷と人工的なビルの谷間の違いはありますが、風景的にはそっくりなのです。
アマツバメとヒメアマツバメは、もちろん生息環境が違いますし環境選択の幅が異なります。しかし、ヒメアマツバメは、都市のなかで本来の生息環境の要素を見つけ出して適応していると言えるでしょう。
ところで肝心の録音ですが、土曜日の夕方ならば静かだろうと思って行ったのです。しかし、となりではビルの解体、その隣ではビルの建築も行っています。午後6時になれば、工事も終了するだろうと待っていたのですが、6時になっても工事が終わるようすはまったくありません。なんとも仕事熱心なことです。
この工事の騒音のなかでも、ヒメアマツバメの声は聞こえます。音源を見ると、スペクトルのなかにヒメアマツバメの声紋も見て取れます。工事さえなければ行けそうです。雲竜渓谷でも渓流の流れが聞こえるなかで録音して図鑑に使える程度の音を録ることができました。ここでも可能でしょう。今度は、工事が全休の日曜日にチャレンジしてみようと思います。ヒメアマツバメの録音に光明が見えてきました。
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