総会出席-日本野鳥の会
昨日今日は、川崎にて日本野鳥の会連携団体全国総会でした。全国から約40支部の関係者が集合し、勉強のための講演、報告、議論をするという充実の2日間、久しぶりに長時間座っていましたので腰が痛いです。
一番目の話題は、鳥インフルエンザ。まずは、基本的な知識を鳥取大学の山口剛士先生の講義を受けました。けっこう勉強していたつもりですが、目からウロコでした。高病原性鳥インフルエンザの流行と東アジアの養鶏事情がリンクしていることもよくわかりました。また、現場からの報告として、鹿児島県のM口さんからは出水のツル類の話がありました。M口さんは淡々と報告されましたが、年末年始返上、休日なしで広大な干拓地、厳寒のなかのパトロールをされたわけで、そのご苦労はたいへんなものがあったろうと想像いたしました。
二番目の話題は、3.11東日本大震災。被害に合われた地元支部からの報告は、とても生々しいものでした。現在、会員では2名の方が死亡、行方不明なのです。また、一歩間違えば今日ここで報告することはなかっただろうというT丸さんらがいるのです。また、復興ためのイベントの支援を柳生博会長中心にすでに行っており、それを報告された白川のM森さんは感極まって言葉を詰まらせておりました。全国組織ならではの支援体制がとれる日本野鳥の会の強みです。
三番目が、海上風力発電です。反原発の動きの中で再生可能エネルギーとして浮上していきますが、鳥への影響は以前から指摘されています。今回は、イギリスでの取材の報告をK南さんが行いました。すでに一部の支部に調査依頼や打診があり、情報交換をすることができました。
ところで、私が職員のときは評議員会と同時に支部代表も集まり、同様のことを行っていました。私自身、このような場に出るのはおよそ18年ぶりです。もちろん、顔ぶれはほとんど変わりました。しかし、雰囲気は変わってないなあという印象です。さらに、議論の場で出てくる苦言は、18年前と変わらないものがありました。このあたりが、日本野鳥の会の良いところでもあり課題でもあるなあというのが感想です。
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