帰ってきた謎の声-シジュウカラ
今日の六義園は、一気に野鳥たちが戻ってきた感じです。シジュウカラやメジロの群れ、ヒヨドリの番と出会い、夏鳥たちの姿もちらほら見えてにぎやかでした。先週までの鳥のいない六義園がウソのようです。それに伴って常連の鳥仲間も戻ってきて、久しぶりの再会を喜び合いました。
その仲間のH本さんとK上さんが、「聞いたことのない3回鳴く鳥の声が聞こえた」、早口で「ピイピイピイ」と鳴いたとのこと。私もすぐには、鳥の名前が浮かびません。今日はいろいろ夏鳥も出ていますので、何が出るかわかりません。さっそくその声が聞こえたという場所に行ってみました。しばらくして、確かに「ピイピイピイ」と3声が聞こえてきました。どこかで聞いたことがありそうな声なのですが、名前は思い浮かびません。まずは、PCM-D1で録音。葉陰を動く小鳥の姿が見えたので、録音しながら双眼鏡を覗くと見えたのは、シジュウカラでした。よく見ると、声といっしょに嘴が動いているのが見えました。間違いありません。それがこの声、セミの声がかなりかぶっていますので聞きづらいです。なお、低音ノイズを軽減しています。
「GreatTit110925.mp3」をダウンロード
家に帰って、どこかで聞いたはずと音源をチェックしてみると、今年3月14日の拙ブログの記事「謎の声は身近な鳥だった」と同じ声でした。どうりで、どこかで聞いたと思ったのです。それが、そのときにアップした音源です。
「GreatTit11031400.mp3」をダウンロード
この3月14日に録音した場所と今日の場所は数10mも離れていませんでした。この変わった鳴き方をするシジュウカラは、夏の間にいったん姿を消し、また同じ場所に戻ってきたことになります。
シジュウカラが変わった鳴き方をしてくれたおかげで、六義園で春に縄張りを構えたシジュウカラは夏の間、どこかへ行っても、同じ六義園に戻ってくる。それも同じなわばりに戻ってくる可能性があることがわかりました。
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