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2011年9月23日 (金)

フクロウの亜種による鳴き声の違い

 今回、日本鳥学会の発表で大阪市立大学のMさんらの『鳴き声から見たフクロウの地域区分』がありました。Mさんから参加できなかった私にPDFファイルで、発表を送っていただきました。
 日本のフクロウは、エゾフクロウ、フクロウ、モミヤマフクロウ、キュウシュウフクロウの4亜種に分類されています。これらの亜種の鳴き声による違いを検討したポスター発表です。とくに顕著なのは、本州や九州の亜種が「ホーホー、ゴロスケホホ」と鳴くの対しエゾフクロウは「ホー、ゴロスケホホ」と最初の節が、2声と1声の違いがあるというのです。このほか、声の高低、節と節との間が亜種によって異なることもわかりました。今までもありそうで誰も調べなかったフクロウの亜種による鳴き声の違いです。
 これも簡単便利なメモリー録音機の普及による成果です。このような研究発表が評価を受ければ、これからもいろいろ鳥について同様のアプローチがされることになるでしょう。 私も手元にある音源で、栃木県日光と北海道温根沼で録音したフクロウの声を比較してみました。まず、日光の亜種フクロウ。2011年 5月25日戦場ヶ原でPCM-D50で放置録音した音源です。かなり近くで鳴いていますので、増幅することなく軽くノイズリダクションをかけているだけです。



 つぎは、北海道の亜種エゾフクロウ。2011年4月24日温根沼でPCM-D50で放置録音。遠いので増幅して強くノイズリダクションをかけています。



 いかがでしょうか。これだけ違いがあるのに誰も気がつかなかったです。というと偉そうに聞こえますが、私も北海道でエゾフクロウの声を聞いたとき、この違いに気がつきませんでした。なんともお恥ずかしい話です。遠かったこともありますが、フクロウの声はどう聞いてもフクロウに聞こえますので、それ以上深く追求しなかったのです。名前がわかってしまえば、それでおしまいのバードウォッチングをしてしまいました。Mさんらの研究に対する感性に感服するとともに大いに反省をいたしております。

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