学会に行けなくて
この週末、連休はいろいろな行事が重なってしまいました。大阪市立大学での日本鳥学会、このブログでも紹介した西村眞一さんの中西悟堂についての講演会。そして、日本バードカービング協会の理事会など。ここ数年、失礼しているカービング協会の理事会を優先して他は、申しわけございませんがパスしてしまいました。
しかし、学会の動向はたいへん気になったので、イラストレイターのM輪さんに頼んで、講演論旨集を買ってきてもらうことにいたしました。ところが本日、論旨集が届きびっくり。M輪さんは現地から送ってくれたようで、手数をおかけして申しわけございませんでした。
さて、内容を見ると去年、指摘したのように「だから何なんだ」という発表が相変わらず散見します。要するに論文を書くために鳥を選んだとしか思えない研究で、鳥のためにも鳥学の発展にも、そして社会との関連も見いだせないと思えるものと言ったら言い過ぎでしょうか。
面白いなあと思ったのは、鳴き声についての研究が増えてきました。講演発表で5件、ポスター発表で3件。合計8件もあったことです。これも、メモリー録音機の普及の影響と言えるでしょうし、これからも増えていくことと思います。
さらに、10年前は1件もなく、関わったら泥沼にはまると言われたカラスの研究も講演発表で5件、ポスター発表で4件。合計9件となり、カラスはもっとも発表件数の多い種類となりました。
以前、拙ブログで「カラスとフクロウの若き研究者たちと」と題し紹介した大阪市立大学のM地さんのカラス研究もMさんとI上さんらのフクロウの音声の取り組みも成果を上げており何よりです。皆さん、行けなくてごめんなさい。今年は、若い人から元気をもらいそこねました。
M輪さん、ありがとうございました。表紙のモズの求愛給餌、とてもきれいですよ。
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