中西悟堂展に行ってきました
今日の六義園は、森の中をサメビタキ、キビタキ、センダイムシクイと言った夏鳥たちが飛び交い、池の上ではオオタカとハシブトガラスが空中戦をし、カワセミが2羽出現と、とてもにぎやかでした。昨日の調査では、W・K藤さん、K久保さん、A藤さんが、手伝ってくれたのにかかわらず、夏鳥は1羽も見られませんでした。1日違うだけで、こんなにも鳥が大きく違う季節なのですね。
午前中、木の中のいる鳥を見上げてばかりいたので、首が痛くなりました。そのため午後は水平なものを見ようと、杉並区立郷土博物館分館で開催中の『野鳥の父・中西悟堂と善福寺池』展へ。JR中央線荻窪駅で降り、モクセイの香りがときどき漂う住宅地を抜けると、こぢんまりとした博物館にたどり着きました。
中西悟堂は日本野鳥の会の創始者の一人、私は悟堂の著書を読んでこの世界に入りました。いわば、私の人生を変えた人物です。その悟堂を、研究しているのが元日本野鳥の会東京支部長の西村眞一さん。彼の研究成果の展示会です。展示は、悟堂の著書を中心に生原稿まであります。また、当時これだけの鳥が飼い鳥として認められていたと言うことで、小林重三・画の掛け図も展示されています。このなかには、ノゴマやオオコノハズクまで入っているのですから、日本野鳥の会発足当時は飼い鳥反対が大きな柱であってことが理解できます。
それにしても、個人でこれだけ良く集めたものです。これでも収集品の一部だそうですから、いったい家のなかはどうなっているのでしょう。「故きを温ねて新しきを知る」、これらのバードウォッチングの発展のためにも、悟堂の息吹に触れる展示会にぜひお立ち寄りいただければと思います。
タイトル:『野鳥の父・中西悟堂と善福寺池』
期間:2011年9月10日~12月11日9:00~17:00
月曜日休館、第3木曜日休館
主催:杉並区立郷土博物館
場所:杉並区立郷土博物館分館西棟2階展示室(無料)
東京都杉並区天沼3-23-1 (天沼弁天池公園内)
詳細は、杉並区立郷土博物館HPのURLへ。
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/histmus/event/index.asp?event=15172
■講演会「中西悟堂と善福寺池」
日時:2011年11月6日(日) 13:30~15:00
※各回ともに先着30名、13:00より整理券配布
会場:杉並区立郷土博物館分館東棟1階
講師:西村眞一氏(前日本野鳥の会理事・中西悟堂研究家)
お問い合わせ:杉並区立郷土博物館分館
電話03-5347-9801
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