稚児の墓の秋
昨日は、日光野鳥研究会の秋の定番となった稚児の墓コースを歩いてきました。
栃木県日光の東照宮の裏手、女峰山に向かう登山道を途中まで往復するコースです。朝、東武日光駅に電車が着くと観光客がバス乗り場に駆け足で行きます。バス乗り場は長蛇の列。国道は車で大渋滞、いつ目的地に着くかわかりません。この日光の混雑に一度巻き込まれたら日光はごりごりと思うはずです。そんな混雑は、ちょっと工夫をすれば避けることができます。そのひとつが、この登山道です。きつい上り坂が2ヶ所ありますが、気持ちの良い山歩きを楽しめます。
標高1,000mを超えるあたりから紅葉も見られ、とてもきれいでした。
鳥の方は、夏鳥が去り冬鳥がまだ来ない端境期にぶつかってしまったようで、カラ類のせわしげな群れと寂しげに鳴くカケス。秋の青空を滑るようにトビが飛んで行く程度でした。
目的地の稚児の墓に着くと、イヌの声が遠くでします。こんな所に野犬がいるのか思っていたら、出現したのはサルの群れ。森の中を移動して行く数は、ざっと3,40頭。もしかしたら50頭を超えているかも知れません。かなり大きな群れです。イヌのように聞こえた声は、ほ乳類に詳しいY成さんによると威嚇をしているとのこと。見ると、シェパードほどもある大きくて顔の赤い雄ザルがさかんにこちらを気にしています。山にいるサルが襲ってくることは考えられませんが、落ち着きません。
考えてみれば、サルの群れが住宅地や農耕地に現れれば、花火を鳴らしたりエアーガンを撃ったりして追い払います。ここでは、私たちがサルの領域に侵入したことになり、サルが怒るのも無理はありませんね。
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